【後編】複雑怪奇?レンディングプラットフォームの始祖、MakerDAOとDAI、MKR徹底解説

トア
トア

前回でDAIは分かった気になった私だったが…こんなに優れた運営を管理者なしでは到底無理であると憂いを帯びた表情でGGの解説を待つのであった

GG
GG

なに急に、怖いからやめて

トア
トア

でもGG!やっぱり裏で手を引いてる奴がいるよ!これは…

GG
GG

裏で手を引くというか、バックアップする組織の存在は前編で明かしたじゃろ…

トア
トア

始めに答えを出してるパターン?!

GG
GG

はい。しっかりしてください。

前編では関連する項目の解説、中編ではMakerDAOとDAIの詳細を解説しましたが、後編となる本記事ではMaker FoundationとMKRの担ってきた役割について解説していきます。
前編と中編がまだの方はこちらからチェックしてみてください♪

Maker Foundationの存在

二人の会話にあったようにMakerDAOは、Maker Foundation無くして運営は出来なかったかもしれません。
ここではMaker Foundationの存在と、今後どのような運営がされていくのかについて解説していきます。

【Maker Foundationが担った役割】

MakerDAOは前編でも紹介した通り、自立型分散組織を目標としたコミュニティでした。
現在ではこのような立派なレンディングシステムが構築されているものの、何事にも始まるために立ち上げの準備が必要です。
MakerFoundationはそんなMakerDAOが分散型として機能するまでの間の旗振り役、いわば全力でサポートする為に設立された財団でした。

開発の資金管理やシステムの制御を始め、生みの親の責任と言わんばかりにコミュニティからの問い合わせやメディア対応をしてきた組織です。

【アジア圏のユーザーに対する運営】

MakerDAOの公式ページでは数種類の言語を選択できるとともに、数多くのブログが掲載されています。
DeFi関連では珍しく日本語にも言語対応しており、日本についての記事も執筆されています。

人がもつ想いや願い、そういうものをこめて作られたものにはいつしか心がやどる
ー猫の恩返し(2002)

「日本の飲食店を応援してDaiを受け取ろう」という記事では、このような転載メッセージに続き、コロナにより休業を余儀なくされていた飲食店をピックアップしたキャンペーンの詳細が書かれていました。
2020年7月に開催されていたキャンペーンは下記のような内容です。
・お気に入りの飲食店で注文した写真をSNSで投稿すること
・先着200名限定で20Daiを受け取ることが可能

このような企画もブログ記事の掲載も全てMaker Foundationが担っており、前のめりなマーケティング戦略が伺えます。

【解散後の運営】

かねてから自律分散型組織を目標として掲げていたこともあり、2021年7月20日「年内に財団は解散する」という発表がされています。
準備が整った結果、Maker Foundationは開発資金をMakerDAOに移動、これからは中核メンバーのみが残り、今後はガバナンストークンの保有者を主体の運営へ切り替えるとのことです。
数年前よりブームとなり、続々とサービスを展開していくDeFi業界において、分散型と言っても開発者や運営者の存在は不可欠でした。
しかし、MakerDAOがMaker Foundationの手を離れ、本当の意味で”自律”分散型組織としてスタートした場合、DeFi業界初の偉業となるため、解散後の運営には多くの関心が集まっています。

トア
トア

GG
GG

どうしたんじゃ?

トア
トア

目標を達成できるのは喜ばしいことなんだけど…

GG
GG

けど?

トア
トア

なんだか胸に熱いものが込み上げてきて…!

GG
GG

サーバーエラーか?再起動したほうがいいんじゃないか?

トア
トア

…さいてー。でもさ、結局運営とかってリーダーいないのにどうやって決めるの?

GG
GG

はいはい、これでフィナーレ、MKRという通貨が果たす役割について紹介して完結じゃよ!

MKRとは?

MakerDAO、DAIについての紹介に続いて、最後はMKRの解説で締めたいと思います。
ここではMKRが担う役割と、MKRホルダーについて解説していきます。

【MKRが担う役割】

MakerDAO、MakerProtocolのガバナンストークンであるMKRは主に下記のような役割を担っています。

MakerDAOとMakerProtocolのガバナンストークン(議決権)
2021年内に決定したMakerFoundation解散後は、MKRの保有者が運営に対する議決権を有し、方針決定を担うことになります。
どのような議決権となるのか詳細は後述します。

②レンディングシステムの自動精算時に発生する手数料の支払い手段
中編で解説した、担保率が150%を下回ったレンディング自動精算時の手数料はDAIかMKRどちらかで支払う必要があります。
この支払手数料についても詳細は後述します。

③DAI供給量の調整
MKRはTRFM(目標レートフィードバックメカニズム)という機能を実装しています。
これは1DAI=1$の価格を保つために重要な役割を担っており、DAIの価格が暴落したときに資金調達を行います。
MKRは通常新規発行されず定期的にBurnが施されますが、使い道は先述した支払い手段とガバナンストークン以外特にありません。
必要に応じてMKRを新規発行、これにより資金を調達しDAIの価格保障と調整を行っているのです。

【MKRホルダーの議決権】

MKRはガバナンストークンとしての役割を担うと説明しましたが、MKRホルダーは運営するにあたって重要な項目の決定を執り行うことを指します。
複数ある項目の中から、いくつか代表的な項目をピックアップしたので見ていきましょう。

①担保にできる暗号資産を追加する際の選出
始まりはETH、続いてBATでしたが、今後もMKRのホルダーが選出し追加を決定することで担保にできる暗号資産は拡充されていきます。

②既存の担保のリスクパラメータの修正
自動精算時の手数料は言い換えればリスクパラメーターとなり得ます。
・手数料が高い=ユーザーの負担が増える=DAI発行量の減少=DAIの価格上昇
・手数料が安い=ユーザーの負担が減る=DAI発行量の増加=DAIの価格下降
手数料の設定はDAI価格安定の重要な役割となっていますが、MKR保有者によって調整が可能なシステムとなっています。

③プラットフォームのアップグレード
これまではMakerFoundationのバックアップがありましたが、解散を迎えた後もコミュニティとして進化し続ける必要があります。
中核のメンバーは残って開発に携わるとのことですが、今までよりもMKR保有者の意見が反映されやすい運営体制となる見込みです。
何かのシステムや機能を追加するか否かといった、技術の根幹部分においてもこの議決権の投票によって未来が委ねられています。

トア
トア

情報を出し惜しみしていたMKRがこんなにも高性能だったなんて…

GG
GG

出し惜しみというか、内容が専門的過ぎるのと、複雑過ぎるという理由から詳細を削りまくってこれじゃ…

トア
トア

全部説明されても入ってこないよねwあれ、GG疲れてる?

GG
GG

調べるのも骨が折れるし、ワシ自身理解するのに時間がかかった…労って…

トア
トア

よしよし!GGよく頑張ったねwでも削られた部分も気になるなぁ

GG
GG

カットした部分については、機会があれば「MakerDAO使ってみた」とかで操作しながら補完するわい…

トア
トア

おお!それはいいね!楽しみに待ってる!

GG
GG

いよいよ完結!最後のまとめもしっかりと確認しておくようにな!

【後編】複雑怪奇?レンディングプラットフォームの始祖、MakerDAOとDAI、MKR徹底解説 、まとめ

MakerFoundationは、
・MakerDAOのバックアップを目的とした財団の名称である
・2021年7月20日、年内に解散することが発表された
・解散後コアメンバーのみ開発の為に携わり、MKR保有者に運営を任せる方針
・メディア対応や、問い合わせなど、その役割は多岐にわたる


MKRは、
・MakerDAO、MakerProtocolのガバナンストークンであり、下記の役割を持つ
 ①MakerDAOとMakerProtocolのガバナンストークン(議決権)
 ②レンディングシステムの自動精算時に発生する手数料の支払い手段
 ③DAI供給量の調整
・ホルダーによる投票で下記の様な項目を決定する
 ①担保にできる暗号資産を追加する際の選出
 ②既存の担保のリスクパラメータの修正
 ③プラットフォームのアップグレード


いかがでしたでしょうか?
前編から後編までで、MakerDAO、DAI、MKRについて徹底的に解説してきました。
勢いが冷めやらないDeFi業界でも、新たな偉業が達成されようとしており、まだまだ目が離せない状況が続いています。
全3編と非常に長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
本記事を読んで、MakerDAOや似通ったレンディングサービスへの参入を検討中の方の一助となったのであれば幸いです♪

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