【中編】複雑怪奇?レンディングプラットフォームの始祖、MakerDAOとDAI、MKR徹底解説

トア
トア

ほんと、分散型って都合のいい言葉だよ…

GG
GG

こらこらやさぐれるな…、中編ではもう少し理解できるはずじゃから!

トア
トア

だいたいなんで資産預けて発行したDAIを返すの…

GG
GG

落ち着くんじゃw

トア
トア

もうやだ~、興味を持ってしまったのが運の尽きだあ…

GG
GG

ということで中編スタートじゃ!

前編ではMakerDAOを語るうえで外せない用語と、MakerDAOについてざっくりとした解説をしました。
中編となる本記事では、MakerDAOを語る上で外せない、暗号資産担保型ステーブルコインDAIについて解説します。
前編がまだの方はこちらからチェックしてみてください♪

後編のリンクこちらですので、併せてチェックしてみてください♪

MakerDAOとDAI

DAIという呼び名は、そもそも中国語の「貸(=貸し出す、借り入れる)」というところから名称となった経緯があります。
DAIは、1DAI=1$の価格を保った暗号資産担保型ステーブルコインの名称です。

ここではそんな、MakerDAOとDAIについて解説していきます。

【進化…?】

元々MakerDAOはスマートコントラクトの機能を使用する必要があったため、担保にできる暗号資産はETHのみでした。
しかし、2019年11月を境にその他の暗号資産を担保にすることでもDAIが発行可能となっています。
この時担保が可能となった暗号資産BATについてはこちらをチェックしてみてください♪

従来のETHを担保として発行されたSingle Collateral DAI(単一担保)を「SAI」と、
2019年、他の暗号資産を担保にすることが可能となったMulti Collateral DAI(複数担保)のことをDAIという呼び分けをするよう公式が発表しています。

また、前編でも解説したVaultについても、SCD時点ではCDPという名称で呼ばれています。
専門用語が多くなりましたが、それぞれの名称と担保内容は下記の表の通りです。

2019年11月以前2019年11月以降
通貨の名称SAIDAI
発行するために必要な口座のようなものCDPVault
担保になる資産ETHのみETH以外も可能
担保の名称Single Collateral DAI(SCD)Multi Collateral DAI(MCD)

【150%までしか借りられない!】

ここからはより複雑になってくるので、例題に沿って解説していきます。
簡潔な説明付けをするために下記の内容を定義とします。

①ETHを担保としてDAIを借りることができる
②ETH担保、DAIを負債とする
③担保率(担保÷負債)150%以下の負債は抱えられない

MakerDAOを消費者金融として捉えると、ETHを担保でDAIを借りている状態であるため、DAIは”負債”として捉えることが出来ます。
また、MakerDAOでは、担保を超える負債を発行できないよう担保率が150%以上とルールで定められているため、100$分のETHを担保としても、100DAIを借り入れることが出来ません。
100$分のETHを担保とした場合、担保率が150%となる最大75DAIまで、公式推奨は200%の担保率となる50DAIと定められています。
これはETHが値崩れした際に、負債を抱えきれなくなる状況を回避するためです。

担保>負債となるルール、担保比率まで設定されていることがDAIの価格安定の要因の一つとなっています。

【自動精算…】

担保÷負債で算出する担保率が150%を下回ってしまった場合、強制的に精算されてしまう仕様となっています。
DAI、清算の手数料、ペナルティが担保している資産から引かれて、残った分が返ってくるという仕組みです…。

トア
トア

GG…もうこの話やめない?

GG
GG

お願いだから最後まで聞いて!

トア
トア

やだやだ!意味不明!だからなんで担保してまで負債抱えるの?!

GG
GG

ここから説明するから!

トア
トア

前回からそればっかり!!

GG
GG

次こそDAIの役割の説明です…!

何のためにDAIを発行するの…?

ここまでお付き合いいただいた方は、DAIを発行するメリットを感じないかもしれません。
担保として暗号資産を預けて、自ら負債を抱え、更には自動精算が行われるリスクを背負うことになります。
しかし、ここまで知名度のあるMakerDAOは、ネームバリューに伴う大きな運用方法があるのです。
ここからは何故DAIを発行するのか、また価格安定の秘密について解説していきます。

【レバレッジ取引?!】

DAIはMakerDAOに担保を預けずとも市場で購入、入手することが可能です。
にもかかわらずMakerDAOを利用してDAIを借りるのには非常に深い理由があります。
ここでも分かりやすくETHを担保としたケースを例題で紹介しましょう。

例)
①貴方は100$分のETHを保有しています
②100$分のETHを担保に50DAIを発行します

この例題の場合、ETHは担保にしているだけで実際には自身の保有している資産として考えることが出来ます。
更に50DAIを発行しているため、ETHの価格が下がりすぎない場合、100$分のETHを預けた状態で”50$の価値がある50DAIで投資を行うことが可能”です。
ETHの価格が下がらない以上は、100$分の担保は無事、借りた50DAIを使用して取引を行うことができるため間接的にレバレッジ取引が成立していることになります。
ただし、担保を引き出す際はDAIを返却、手数料を支払う必要があることは念頭においておく必要があります。
レバレッジ取引についてはこちらをチェックしてみてください♪

【DAIの価格が$と連動する秘密】

安定化のメカニズムは非常に複雑であるものの、しっかりと裏付けされたメカニズムが存在します。
中編の最後は、「暗号資産を担保にしているのに、何故$と価格が連動するような仕組みになっているのか」について簡単に解説して締めくくります。

①担保と負債のルール
先ほど紹介した通り、DAIの発行には非常に緻密なルールが敷かれており、担保率150%を下回る借り入れが出来なくなっています。
このルールにより、担保となっている暗号資産を上回るDAIが発行されないようにしっかりと管理がなされています。

②自動精算と徴収される手数料
①のルールに付随して、担保にしている暗号資産が値崩れを起こした場合、自動精算がされることを説明しました。
この自動精算時に支払われる手数料は、DAIかもしくは後編で紹介するMKRで支払うことが可能です。
自動精算時安定化を図るため手数料を導入、この手数料はMKR保持者によって変動させることが可能です。
後編でもう少し詳細を解説しますが、この手数料はDAIの過剰供給を抑える役割に一役買っている重要なシステムの一つとなっています。

③スマートコントラクトによる制御
市場に出回っているDAIの価格が高い場合普段より多くのDAIを発行し調整、DAIの価格が低すぎる場合は、市場に出回っているDAIを買うことで流通量を抑えることが可能です。
MakerDAOに搭載されているVault(預入口座のようなもの)は、スマートコントラクト機能を有しているため、アービトラージのような鞘取引を行うことで需要と供給のバランスを一定以上保っています。
アービトラージについてはこちらをチェックしてみてください♪

トア
トア

おっ!おぉ!

GG
GG

なんじゃw

トア
トア

ちょっと分かってきた!負債を抱えてまで借りる理由と、安定してる理由!

GG
GG

そりゃなにより!

トア
トア

うんうん、これはすごい賢い人が考えてるね!

GG
GG

雑じゃな…ホントに理解しとるんじゃろうか…、まぁ、少しは理解がついてきたようじゃし、中編はここまでじゃ!まとめるぞい!

【中編】複雑怪奇?レンディングプラットフォームの始祖、MakerDAOとDAI、MKR徹底解説 、まとめ

DAIは、
・1DAI1$の価格を保つように設計された、暗号資産担保型ステーブルコインである
・2019年11月以降、MakerDAOで複数の暗号資産を担保に発行ができる通貨
・従来、2019年11月以前はETHのみ担保が可能、この時のDAIをSAIと呼ぶ
※2019年11月以降SAIは発行されない


MakerDAOでは、
・暗号資産を担保として、DAIを発行することが可能
・担保率150%以下のDAIは発行が出来ず、発行後にこれを下回る価格変動が起こった場合は自動的に清算されてしまう
・担保にした暗号資産が値崩れしない状況下において、発行した余剰DAIを使って投資をする間接的なレバレッジ取引が可能


1DAI=1$価格推移を安定させているのは、
・担保率150%以下のDAIしか発行されないため、担保が強力な裏付けとなる
・自動精算システム時に徴収される手数料でDAIの価格調整が可能
・Vaultに搭載されているスマートコントラクトがアービトラージにより価格を調整している


いかがでしたでしょうか?
中編ではMakerDAOとDAIについて詳しく解説しました。
完結編となる後編では、中編を見ても不透明だったMakerDAOの運営体制やMKRという通貨について解説しますので最後までどうかお付き合いください♪

後編のリンクこちらですので、併せてチェックしてみてください♪

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