

さて、後編じゃ!前編の内容は忘れて無いかのう?

もちろん!TRON、TRX、トロン!国外では取扱が多いけど、国内は2021年3月に初めて上場!

よし、しっかりと覚えておって感心じゃ~

基本は大事だけど、何がすごいのか早く教えて!!

はいはい、まずは特徴を解説しよう
前編ではTRONの基本情報と取引可能な取引所について解説しましたが、後編となる本記事ではTRONの特徴と、公開されているロードマップについて解説していきます。
前編がまだの方は併せてチェックしてみてください♪
トロンの特徴

ここではTRONの特徴について解説していきます。
TRONの特徴として挙げられるのは下記の6点です
・デジタルコンテンツ
・ICO
・処理速度
・TRONネットワーク
・DPos
・提携先
順番に見ていきましょう。
【デジタルコンテンツ】
前編の基本情報を紹介した際に軽く触れていますが、TRONはデジタルコンテンツ特化の分散型プラットフォームとして設立されており、動画のようなデジタルコンテンツを自由に配信できる環境が整えられています。
従来の動画配信サイトでは運営費用の為に広告収入が必要でしたが、TRONでは運営者のいない非中央集権である分散型プラットフォームという位置づけであるため、動画視聴の為の広告が流れることがありません。
視聴者が面白いと思って始めて、配信者へTRXを視聴料を支払うというシステムとなっています。
【ICO】
TRONはTRON20トークンを発行することで、個人ICOという形で販売することが可能です。
これによりコンテンツ作成を目指すクリエイターの資金調達をサポートしていると言えるでしょう。
クリエイターが人気になればTRON20トークンの価値が上がる、更にTRXと交換が可能なシステムとなっています。
資金調達についてはこちらをチェックしてみてください♪
【処理速度】
基本情報でも記載していましたが、TRONは1秒間に2000件ものトランザクション処理が可能です。
これほどの処理能力を有しているTRONでは、多くの暗号資産が抱えるスケーラビリティ問題発生のリスクが低いと期待されています。
スケーラビリティ問題についてはこちらをチェックしてみてください♪
【TRONネットワーク】
TRONネットワークでは、デジタルコンテンツをブロックチェーン上にアップロード、世界中のコンピューターで分散管理がされています。

TRONネットワークはユーザーのパソコン内にあるストレージを提供してもらい、ネットワークの維持に貢献してもらっています。
ストレージ提供者はTRXが報酬として受取ることのできる仕組みです。
このTRONネットワークへの参加条件は非常にシンプルで、「TRONIX(TRX)」を保有していることだけとなっています。
【DPos】
TRONのコンセンサスアルゴリズムはDPosが採用されています。
DPoSという言葉は「Delegated Proof of Stake」の略で、「Delegate」は「権限を委任する」、「Proof」は「証明」、「Stake」は「関与」という意味になります。
DPosについては以前記事で解説しているので、こちらをチェックしてみてください♪
【提携先】
トロン(TRON)はコンテンツ配信のためのプラットフォームをだけでなく、次のような大手企業と業務提携もしており、トロンのブロックチェーンを活用したサービスをおこなっています。
・Peiwo
Peiwoとはトロンの創設者でもあるジャスティン・サン氏が創設した音楽・映像ストリーミングアプリです。
登録利用者数が1000万人を超え、月間アクティブ利用者数においては100万人以上を記録しており、中国最大のオーディオコミュニティーとなっています。
また、Peiwo内ではTRONの入金、ギフトの購入が可能となっており、今後さらに利便性を高めていくことが予定されています。
・Obike
Obikeは、東南アジアで人気を得ている自転車シェアリングサービスです。
終日24時間体制でサービスを提供しており、ユーザー数は、アジアだけで200万人、全体で1000万人以上が利用しています。
近くの駐輪スポットに止めてある自転車を利用可能なサービスであるObikeは、使用料をTRXで支払う事ができます。
また、韓国大手企業サムスンとの提携を行っており、サムスンが販売しているスマートフォンシリーズにTRONのサポートが追加されています。
この他にも多くの企業との提携がされており、様々なサービスでTRONが使用、TRXでの支払が可能になっていくことが予想されています。
提携を進めることで、TRONの知名度が上がり、それに伴って利用者が増えることで需要が増える可能性は十分あると言えるでしょう。

広告のないY〇utube?!

(伏字の意味…)視聴者からの収益は中抜き無しで配信者に入るぞい

内容が素晴らしいコンテンツにしか投銭がされないってことね!

そうじゃよ、勿論配信時に手数料等は引かれるじゃろうが、実力至上主義、ようこそ非中央集権、といった感じじゃな~

なんか簡単に説明されたけど、あんまり理解できてないかもしれない…

より多くの特徴があるんじゃが、今回紹介したのはほんの一部じゃし、しょうがない

目的をしっかり持った、洗練された暗号資産ってイメージになったよ!

それはいいことじゃが、注意すべき点もあるから最後までしっかり聞くんじゃよ!
TRONの注意点

TRONの特徴について解説しましたが、ネットではとある噂が囁かれています。
ここからはTRONにまつわる噂と、投資する際の不安な点をご紹介しておきます。
【ロードマップ】
2021年8月時点では、以前公開されていたロードマップ、つまり開発計画が掲載されなくなっています。
公開されていたとされる内容は下記の通りです。
- Exudos(2017年8月〜2018年12月)
- Odyssey(2019年1月〜2020年6月)
- Great Voyage(2020年7月〜2021年7月)
- Apollo(2021年8月〜2023年3月)
- StarTrek(2023年4月〜2025年9月)
- Eternity(2025年4月〜2027年9月)
プラットフォームの提供から、約10年程かけてTRONは進化を続けるという意思表示が見えます。
今は公開されていない予定ではあるものの、3.Great VoyageではICO機能に焦点を当てると企画されておい、2020年に実際にICOの機能を補完したという実績があります。
このようにつつがなくこなされている計画ですが、何故公式HPからの掲載が消えてしまったのでしょうか…
【ホワイトペーパー盗作疑惑?】
2017年にリリースが開始されたTRONは、2018年1月にホワイトペーパーが盗作された物であると指摘されています。
これによりロードマップが公式サイトから消された考察するユーザーも存在するようです。
FilecoinやIPFSなどのホワイトペーパーが盗用元と言われており、コードやテキスト、アイディアが模倣されているとして問題になっています。
この指摘は、英語版のホワイトペーパーから始まったものの、中国版でも同様の批判が相次ぎました。
これに対して創設者であるジャスティン氏は、「ボランティアによる、ずさんな翻訳エラーだ。」と発言、盗作を真っ向から否定しています。
元のホワイトペーパーが古く、プラットフォーム用に開発されていた現在のコードの状態が反映されていないとも主張しています。
結果的に英語と中国語版のホワイトペーパーは改正、盗用されたコンテンツ無しの状態で指摘された月にリリースがされたそうです。
Filecoinについてはこちらをチェックしてみてください♪
【不安な点】
少し黒いうわさがあるように思えるTRONですが、このほかにも不安な点は残ります。
注意すべき点と、ユーザーが懸念するような内容については以下の2つが考えられます。
・供給量
暗号資産のみに関わらずあまりにも多い供給量は、金銭的価値が高まりにくいという懸念がされます。
TRXは1000億枚以上の発行が計画されているため、こちらも例外ではありません。
投資をする際は、需要と供給のバランスを見極めることが重要となるでしょう。
・時間
先ほど紹介したロードマップですが、非常に長い年月をかけて緻密なアップデートの計画がなされていることが分かります。
ただし、業界の発展が非常に速い暗号資産でこのペースの計画を建てている場合、いずれ時代遅れとなってしまう可能性があるのです。
業界の進化と共にロードマップの内容が反故になる可能性と、ニーズに合ったアップデートがされるかどうかは常にチェックしておく必要がありそうです。

んあ、そうか、中々イイとこどり!とはいかないもんなんだね…

供給量が少なくても付加価値は突きづらいからのう、いい塩梅というのは難しいだろう

確かに、ユーザーのストレージを有効活用するって、どっかの暗号資産で見た気がするし、怖い通貨なのかも?

いや、安心とは言い切れんかもしれんが、夢のある通貨であることは間違いないぞ

なんで?

創設者が顔出してSNS、その発言で価格の変動が起こるんだから、予測も不可能ではないかもしれん

なるほどw若いけど結構あざといのかもね、ジャスティン氏w

さて、TRONについてはここまで!そろそろまとめに入るかのう!
【後編】新進気鋭?!すごいのは若さだけじゃない?!TRON(TRX)解説、まとめ
TRONの特徴は
・広告のないデジタルコンテンツ可能なプラットフォームである
・自分でICOが可能
・処理速度が早く優秀
・TRONネットワークにより、ストレージを共有してくれたユーザーに対して報酬が支払われる
・コンセンサスアルゴリズムにDPosを採用されている
・提携先が多くサービスの拡充が進んでいる
TORNの注意すべき点
・緻密な計画がされたロードマップが、現在は公開されていない
・過去に別の暗号資産のホワイトペーパーが盗用されたことが騒ぎになった
・供給量が多い為、金銭的価値が高まりにくいと懸念されている
・ロードマップが公開されていないため、アップデートの内容が変更される可能性が高い
いかがでしたでしょうか?
大きな夢を抱く青年が、若くして実現させた特徴の多いTRONについて解説しました。
前編でも紹介した通り、国内取引所での取扱は1社のみとなっていますが、今後対応する取引所が増えることで価格が高騰する可能性も少なくありません。
本記事を読んで取引する暗号資産の選択肢が増えたのであれば幸いです♪