

おお…神よ…!

何?急に。怖いんじゃけど…

なんかOMGっていう面白い名前の銘柄見つけたの!

もしかしてoh my godだと思ってる?

え?違うの?

違うわい…まぁそう思うのも無理はないか…

どういう銘柄なの?

そうじゃのう、じゃあ今日はOMGについて解説していくかのう
皆様はOMGという暗号資産をご存じでしょうか?
GMOコインやcoin checkでも取り扱いがある為、既に取り扱いをしていて馴染みのある方もいらっしゃるかもしれません。
一風変わったその名称からインパクトだけ記憶されている方も少なくないと思います。
本記事ではそんなOMGについて詳しく解説していきたいと思います。
OMGとは?

まずは基本情報について解説します。
名称 | OMG Network |
トークン名 | OMG |
コンセンサスアルゴリズム | PoS/PoA |
発行上限 | 約1.4億OMG |
OMGは「omise」というタイに本拠地を置く企業によって運営されている暗号資産です。
ベースはイーサリアムのERC-20規格になっており、イーサリアムにおけるスケーラビリティ問題を解決するため、2020年6月にイーサリアムのレイヤー2にあたる「OmiseGo Network」をリリースしました。
ここでまずはOMGの発行元である「omise」について詳しく解説していきましょう。
【「omise」とは?】
「omise」は、タイに本拠地を置き、主にアジアを中心としたオンライン決済サービスを提供する企業です。
2021年7月現在、タイは世界人口が79憶人と言われていますが、銀行口座を持たない(持てない)人々が約4分の1にものぼると言われています。
そのような人々は通称「アンバンクト」と呼ばれ、東南アジアではアンバンクトが国民の多数を占めていると言われています。
※unbanked=銀行口座なし
しかし、アンバンクトの人口の約3分の2は携帯電話をもっているという事実から、アンバンクトと呼ばれる人々でもネットワーク環境さえあれば、容易に金融サービスの恩恵を享受できるようにと展開されたのが、OMG Networkでした。
【OMGの特徴】
そんなOMG自体の特徴にフォーカスして解説していきたいと思います。
・PoA
現在OMGはPoA(Proof-of-Authority)をコンセンサスアルゴリズムとして起用しています。
PoAとは直訳すると「権威の証明」という意味になります。
従来のPoSでは資産の保有量に応じてブロックの生成難易度が変わってきました。
PoSではバリデーターとなる場合、ある一定の保証金(ETH)が必要になります。
そしてその保証金に対して利子という形でインセンティブがつくわけですが、これはあくまで保証金であるため、万が一不正などを起こした場合全額没収もあり得るのです。
では、この保証金の額より不正をするメリットが上回った場合、悪意のあるバリデーターは不正を起こさないとは言い切れなくなります。
そこでPoAでは資産量ではなく、身分(権威)を明かす事で証明とする形を取っています。
PoAでは資産量でその信頼を担保しているわけではなく、公的書類によって純粋に身分を証明している事から、前述にあったような資産を失うデメリットより不正を起こすメリットが上回る事はないとされているのです。
また今後PoSに移行する予定もあるようで、バージョンアップ等に伴いOMGのシステムも随時変わっていくものだと思われます。
コンセンサスアルゴリズムについてはこちらをチェックしてみてください♪
・ICO
OMGは2017年6月にICOを実施しました。
その際に調達した金額は約2500万ドルと言われ、当時の日本円にして約28億円にも上ります。
昨今の暗号資産業界に置けるICOの9割は詐欺案件だと言われており、ユーザーとしても残り1割の本当に実行される案件を見つけるのは至難の技です。
そんな中OMGがICOを実施し多くの資金を調達できた理由として、イーサリアムの共同創業者である、ヴィタリック・ブテリン氏がomiseGOの顧問に就いている事が大きかったと言えるでしょう。
資金調達についてはこちらをチェックしてみてください♪
・MoreViable Plasma(MoreVP)
OMGではMoreViable Plasmaという独自のブロックチェーン技術が採用されています。
MoreVPを導入することにより、高速で安価かつ安全な取引を行うことが可能になりました。
OMGはイーサリアムをベースに作られています。
イーサリアムでは元々スケーラビリティ問題に関する課題が多く存在し、OMGではその課題を解決する為にMoreVPを導入しました。
MoreVPは潜在的に1秒間あたり数十億回単位でスマートコントラクトを自律的に強制実行するように組み込んだプログラムです。
これにより、イーサリアムで15件/秒だった処理スピードがOMGでは4000件/秒まで高速化、手数料を引き下げる事にも成功しました。
・OMGへの出資
OMGはユーザーからの信頼を得ただけではなく企業からの出資を受けるほど信用を得ているといってもいいでしょう。

日本の企業では、
・三井住友銀行
・SMBCベンチャーキャピタル
・あいおいニッセイ同和損害保
・トヨタファイナンシャルサービス
など私たちが知っているような大企業からの出資を受けていることを見れば、
その期待値、信頼度は見て取れますね♪
【OMGの価格推移】

※coin market capより
2021年7月13日現在の日本円価格は約435円程、時価総額約610億円程。
coinmarketcapでのランキングは102位となっています。
上記画像からも見てわかる通り、2018年には3000円に近づく価格まで到達するなど、投資的な面でみてもトークンの価値が高い事がお判りいただけると思います。
しかし、前述にもあった通りomiseの本来の目的は、アンバンクドの人々への金融インフラの普及があります。
もちろん運営企業の行っているビジネスとトークンの価値はある程度比例することは前提ですが、それを差し引いてもこれほどトークンの価値が高騰する事は、やはりユーザーや企業からの信頼度やニーズが高いと言えるでしょう。
またOMGはTether社との業務提携を発表した際にも価格が一時高騰しました。
OMG自体今後アジアを中心に規模を拡大していくというお話なので、ボラティリティの高い事も踏まえ短期トレードでも充分に魅力のあるトークンであることもお判りいただけるかと思います。

口座が持てないってどういうこと・・・?

例えば銀行が近くにない、そもそも預け入れるお金がない、家族で1つあれば充分なんかが主な理由に上がるらしいのう。

なるほど・・・日本では中々考えられないお話だね・・・

そうじゃのう、じゃがそれに反してアンバンクドの人々は携帯電話やスマートフォンの普及率は非常に高いらしくてのう…携帯電話で預入から決済まですめば大きなインフラになることは間違いない

なるほど・・・!でも使えるお店が少なかったら意味ないんじゃ…

言いたい事はわかるぞい。日本でも田舎の商店とかに行くとQR決済なんて使えなかったりするからのう。ではその辺も解説しておこう。
OMGの話題?

これまではOMGとは?omiseとは?という基本的な所にフォーカスして解説をしてきましたが、先ほどもお話したようにOMG(omise)の特徴はそのものの「物珍しさ」があります。
そんなOMGはこれまでどんな事をしてきて、どんな注目を浴びたのかという話題について触れていきたいと思います。
【タイでのomiseGO】
こちらはomise(現:SYNQA)のCEOを務める長谷川 潤氏のツイートです。
翻訳すると…
「タイのマクドナルドCEOと戦略的な会話をしました。今日私たちはしっかりと関係を確認したのです。」
omiseGOは既に様々な事業者と提携しており、マクドナルドや 3大携帯電話会社など 5,000 以上の企業、店舗が利用しているそうです♪
このマクドナルドがomiseを導入したというお話は暗号資産界隈に限らず、あらゆる場所で話題を呼び、このtweetによる知らせでOMGの価格が高騰したとも言われています。
2021年7月、日本ではまだ大きく普及はしていないものの、omise Japanは設立されているため、そう遠くない将来私たちの身近なお店でもomiseが導入されることが増えていくかもしれません。
暗号資産決済についてはこちらをチェックしてみてください♪
【「Tether」でも採用】
2020年8月皆さんもご存じのステーブルコインである、「Tether」を発行しているテザー社による発表がありました。
それは、USDTの一部をOMG networkへ移行するという内容のものであり、「Tether」といえば暗号資産に触れている方であれば確実に知らない人はいないようなビッグネームです。
そんな「Tether」で採用されたということは、OMG networkにはそれだけ優れた性能があるという事が指し示されているといっては過言ではないのでしょう♪
ビッグネームであるTether、ステーブルコインについてはこちらをチェックしてみてください♪

マクドナルドって凄いね!

マクドナルドだけじゃないぞ!確かに世界全国、タイ全土でみると事業者側の普及率はまだまだ低いかもしれんが、確実に主流になりつつあるんじゃ。

じゃあいずれ日本でも?

まああるかもしれんじゃろうな。

なるほどな~。OMGってオーマイゴッドじゃなかったんだね!

まだそれ引きずっておったのか・・・そろそろまとめに行くぞい!
アンバンクドの救世主!期待を背負うOMG解説、まとめ
OMGとは
・PoAというコンセンサスアルゴリズムを採用している
・ICOを実施した際に調達した資金額は約2500万ドル(約28億円)にも上る
・プラズマというブロックチェーン技術を採用しており、トランザクションの処理速度が格段に向上した
omiseとは
・銀行口座やクレジットカードを持てない「アンバンクド」という人々にも金融の恩恵を享受できるように作られたネットワークシステム
・日本の大手企業からも出資を受けており、顧問にはイーサリアムの共同創業者である、ヴィタリック・ブテリン氏が就いている
・現在タイのマクドナルドや 3 大携帯電話会社など 5,000 以上の企業、店舗が利用している
いかがでしたでしょうか?
OMGは日本の大企業やイーサリアムの創業者の一人からも後押しを受けている「企業によって運営されている暗号資産」です。
またタイでは既にomiseの普及が始まっており、今後omiseの普及とともにOMGの価値も上がる可能性を秘めています