

GG、ポリゴン?ってどういう意味?

多角形じゃな。急にどうしたんじゃ?

いや、そんな感じの暗号資産の名前があったなーって思ってさ!

MATICの事かのう?色々あったがPolygonはプロジェクトの名前じゃぞい!

え?そうなの?MATICってなに?

そうじゃのう、そうしたら今日はMATICの事を詳しく解説していくかのう
皆さんはMATICという暗号資産の事はご存じでしょうか。
2021年5月頃から、SNS上などでよく見かけるようになったPolygon(MATIC)ですが、「Polygonなのに(MATIC)?」「なんで価格高騰してるんだろう」と疑問に思う方は少なくないと思います。
本記事ではそんなPolygon(MATIC)について前編後編に分けて詳しく解説していきます。
この記事は前編です。
前編ではPolygon(MATIC)のプロジェクトや特徴について解説します。
後編では価格推移や将来性について解説します。
こちらもチェックしてみてください♪
Polygon(MATIC)とは?

まずはPolygonの基本情報、Polygon projectについて解説していきます。
【Polygonの基本情報】
名称 | Polygon |
トークン名 | MATIC |
コンセンサスアルゴリズム | PoS |
発行上限 | 10,000,000,000MATIC |
詳しくは後述しますが、Polygonは2017年に企画、2019年に大手取引所であるBinanceでIEOを実施、2021年2月にリブランディングされ誕生しました。
開発者による、開発者のための、開発ツールプラットフォームです。
【Polygon project】
MATICの事を解説する為に外せないのが、その概要でもあるPolygon projectです。
ここではPolygon projectについて解説します。
Polygon projectとは、イーサリアムのスケーリング問題※1を解決する事を目的として始まったプロジェクトです。
2017年のプロジェクト開始当初はMATICという名称で始まりましたが、2021年2月にPolygon(ポリゴン)として名称を変更しリスタートしました。
MATICという名称で始まり、2021年にリブランディングされPolygonという名称になりましたが、トークン名はMATICのままで固定されています。
これはBinanceでIEO時時点のトークン名がMATICであったと考えられます。
(IEO時にMATICと紹介しながらPolygonという名称にしてしまうと混乱してしまうため)
Polygon projectはサイドチェーン※2を活用しイーサリアムなどで起こるブロックチェーンの根詰まり(承認速度の遅延等)を解消し暗号資産における大量の取引を促進するという内容のプロジェクトでした。
このプロジェクトは多くの人に期待されており、BinanceのIEOでその内容が発表された際は、特定の研究機関※3から5点満点中4点を獲得したことでも話題となりました。
※1 スケーリング問題:取引量が増加することによって、取引手数料の高騰や取引速度に遅延が起こる問題
※2 サイドチェーン:メインチェーンでの問題や課題を解決するための補助的な役割を持つブロックチェーン
またサイドチェーンを活用しスケーリング問題を解決させることを、「レイヤー2ソリューション」とも言う
これはメインチェーンをレイヤー1に見立てている事からそう呼ばれている。
※3 特定の研究機関:シンガポールに設立されたPicoloという研究機関、ICOについての研究と分析を行っている
ICOやサイドチェーンについてはこちらの記事をチェックしてみてください♪

ううん、なんだかややこしいけど、ぽりごんのトークン名称がまてぃっく、ね!

そうじゃよ~、ワシも個人的に推してるんじゃ~

なんかプロジェクトが高評価とか、バイナンスでスタートした、とかすごいのは分かったんだけど、

とにかくすごい、としか説明してないから、まだ何のことか分かってないんじゃろ?

そう!ということで、もっと詳しく教えて!

では、MATICの特徴について解説するぞい!
Polygonの特徴

Polygonは様々な特徴を持っていますが、ここではそのうちの2つをピックアップして解説します。
【PolygonSDK】
価格推移については後編で解説しますが、価格高騰の背景の一つとして、このPolygonSDKの存在が挙げられます。
PolygonSDKとはソフトウェア開発キットの名称であり、前述にもあったスケーリング問題の解決の為にサイドチェーンを活用する為のソフトウェアです。
開発されたサイドチェーンにイーサリアムとの互換性を持たせ利用できるようにすることができるといわれています。
しかし、その本質は「マルチチェーンの発展」にあります。
これまでのイーサリアムブロックチェーンでは根詰まりやガス代の高騰など、ユーザーや取引の増加に対し追いついてないというのが実際問題として起こっていました。
それをサイドチェーンを作ることにより、メインチェーンの補助を行うことでユーザーや取引の増加によって起こりうるスケーリング問題を解決することを目的としてきました。
ではそのサイドチェーンの開発や活用は誰が行うのでしょうか?
イーサリアム財団が行うのでしょうか?
そうではなく、誰もがその開発を行えるようにすることによって「マルチチェーンの発展」が実現されると言えます。
開発者達はこのPolygonSDKというソフトウェアを活用することによってスタンドアロンチェーン、つまり開発者独自の互換性のあるサイドチェーンを構築することも実現されるのです。
これが、「開発者による、開発者のための、開発ツールプラットフォーム」と呼ばれる由縁です。
【NFTとの親和性】
NFTというテクノロジーが出てきてまだ数年程度の話ではありますが、
昨今ではSNS上に限らずテレビの特集でも話題が上がる程にまで発展している事実があります。
しかし、様々な場所で挙げられる懸念として、低価格NFTの発展阻害の問題がありました。
NFTについてはこちらをチェックしてみてください♪
メディアで紹介されるニュースと言えば、「デジタル絵画に〇億円!」「ゲーミングプラットフォーム上の土地が〇億円で売買!」など規模の大きいものが取り上げられてきたと思います。
ですが低価格のNFTコンテンツはどうでしょうか?
もちろん有名なゲームの中では1匹の猫が0.001ETH等で購入できたりもします。
ですが、それは限られた条件でのお話であり、その背景にはやはりガス代などの問題が上がってきます。
一般のユーザーが数百円単位のデジタルコンテンツを販売する際に千円単位での手数料がかかってしまうと元も子もありません。
そこで注目されるのがレイヤー2ソリューションです。
端的に言えば、レイヤー2ソリューションを使うことで参入障壁を取り払うことができるといわれています。
大衆であるライトユーザーまで普及させる上で、必須要項となる「参入障壁の解消」がこのテクノロジーによって実現される事が期待できます。
また、2021年4月26日、NFTマーケットプレイス『nanakusa』が世界市場に向けグローバルリリースされました。

ここで使用される決済トークンはイーサリアムとMATICになっており、特色としてPolygonを利用し、イーサリアムでの課題である高騰したガス代を大幅に低く抑えているということです。
こういった形でPolygonを活用することにより低価格NFTの展開を実現しているのでした。

なるほど…メインチェーンが一般道でサイドチェーンが高速道路みたいな感じ?

ざっくりとした目的ではそんな感じじゃな。一般道が渋滞してて大変だから別の道路を作ろう。といった具合でな。

なるほどね!確かに渋滞してると高速道路乗っちゃうよね!

そうじゃのう…これによって渋滞がなくなれば車に乗る人は快適になるし、運転する人も増えるからのう。

それと確かに最近テレビとか見てると〇億円でデジタルアートが落札!とか言われても凄く別世界のお話に聞こえてたな~

そうじゃのう。皆が皆何百、何千万の絵画を買えるわけではないからのう。大衆にコンテンツが落とし込まれないと発展も遅くなるというものじゃから、そこの解決にも一役買っているのがPolygonじゃとも言えるな。

じゃあ今後Polygonはどうなっていくの?

そうじゃのう、次回はそのあたりについて解説していくか、今日はここまでじゃな!
イーサリアムに変わる暗号資産!?Polygon projectについて解説!、まとめ
polygonとは
・Polygon projectとは、サイドチェーンを活用しイーサリアムのスケーリング問題
を解決する事を目的として始まったプロジェクト
・PolygonSDKはサイドチェーンの開発を行う、開発者向けのソフトウェア
・polygonはNFTとの親和性も高く、低価格のNFTマーケットなどでも活用されている
いかがでしたでしょうか?
すい星のごとく現れた、謎の暗号資産の正体が少し見えてきましたか?
前編となる今回はPolygon(MATIC)の基本情報や、特徴について解説しましたが、
後編記事では価格推移の考察と、将来性について解説していきます。
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