一世一代の大博打?!世界初、ビットコインを法定通貨採用した国

トア
トア

あーあー、なんでもビットコインで買い物できるようになったらいいのにな~

GG
GG

相変わらず唐突じゃな…前話した暗号資産決済みたいにか?

トア
トア

んー、日本円みたいにビットコインを使える感じ?
ビットコイン硬貨とかビットコイン紙幣みたいなのでさ~

GG
GG

それは中々難しいじゃろうな…あぁ、しかしビットコインが法定通貨になる国があるぞい、移住するか?コーヒーは美味いかもなぁ

トア
トア

え!そんな国あるの?!いいなぁ!

GG
GG

さて、移住したいという気持ちは、紹介後も同じじゃろうか…?今日はビットコインを法定通貨に採用した国について解説するかのう…

以前、暗号資産決済について解説しましたが、二人の会話にあるように「ビットコインが日本円のように使えたらいいのに」と思ったことはありませんか?
実は2021年6月8日、歴史上初の”ビットコインを法定通貨とする法案を可決した国”が話題になりました。
本記事では、歴史的な出来事と言われている暗号資産を法定通貨として採用した国の存在、今後の可能性について解説していきます。
暗号資産決済とビットコインについてはこちらをチェックしてみてください♪

星の王子さま、火山所縁の地、エルサルバドル

ビットコインを法定通貨とする国はエルサルバドルという国です。
ここではエルサルバドルについて解説してます。

【エルサルバドルとは】

エルサルバドルは国の面積21,040平方キロメートル程で、これは九州の約半分くらいの大きさの国です。
人口は約664万人(2018年、統計局)、スペイン系白人と先住民の混血が約84%を占めているため、言語はスペイン語となっています。

主な産業はコーヒー豆作りで、観光スポットは火山や教会、遺跡が人気です。
また、ファンの方はご存じかもしれませんが、エルサルバドルは「大切なものは、目に見えない (Le plus important est invisible)」という名言を残した有名な著書”星の王子さま”に所縁のある国でもあります。
これは作者の妻がエルサルバドルの女性であったことが理由であり、王子の星に存在する3つの火山はエルサルバドルに存在する火山、美しいバラの花は妻をイメージしたとされているのです。

このような豊かな美しいイメージを抱く一方で、この国の特徴として「世界一治安が悪い」と評されることがあります。
エルサルバドルは2016年、殺人発生率が世界一位という不名誉な実績を残しました。
ギャングの存在、内戦で使用されていた銃器が残っている、貧困率が高いことが原因として挙げられますが、国民性としては「真面目な性格」と言われています。
「南米の日本人」と呼ばれていたほど働き者が多く、治安さえ悪くなければもっと発展している可能性がある、という方もいるようです。

治安は悪いものの、国民性としては南米の方らしいラテン気質も備えており、明るく穏やか、ジョーク好きが多い、非常に良い特徴をもっている国です。

【エルサルバドルの歴史】

エルサルバドルの歴史は、メソアメリカ文明の国、特にピピル人、レンカ族、マヤ人の国から始まったとされています。

16世紀初期、エルサルバドルにあたる領域はスペイン帝国に征服され、メキシコシティを首都とするヌエバ・エスパーニャ副王領に組み込まれました。

その後、エルサルバドルは1821年にメキシコ第一帝政の一部として独立、2年後に中央アメリカ連邦共和国として分離することになります。

そして共和国が1841年に解体すると、エルサルバドルは独立国になりました。

※1895年から1898年の短期間にホンジュラスとニカラグアと連合して中央アメリカ大共和国を建国した期間を除いて

19世紀末から20世紀中期、エルサルバドルではクーデターや反乱が頻発した事が原因で、政治的にも経済的にも慢性的に不安定な状況に陥りました。
社会経済の不公平と社会不安が持続したことで1979年から1992年まで、軍政府と左翼ゲリラ連合の間でエルサルバドル内戦が勃発。

その後は、チャプルテペク平和協定(英語版)で内戦が終結するとエルサルバドルは多党制共和国として現在もこの政体は続いています。

※ヌエバ・エスパーニャ副王領とは、スペイン帝国の副王領(海外領土の統治のために創設された同国の構成主体)を指す名称です
※チャプルテペク平和協定(英語版)とは、メキシコのチャプルテペック城で署名され、条約はエルサルバドル政府とファラブンドマルティ国家解放戦線(FMLN)の間に交わされました

国民共和同盟(ARENA)は1989年から2009年まで連続4期大統領を輩出、2009年には、ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)へ20年ぶりに政権が交代しました。
2019年2月に実施された大統領選挙において、野党国民統合のための大連合(GANA)のブケレ候補が選出され、6月1日に大統領に就任しています。

トア
トア

…?国の紹介?

GG
GG

まずはどんな国なのかを説明せんと、理由を話すときに長くなるじゃろ?

トア
トア

ふーん、いいじゃん!私タコスとか好きだし良い国!移住しよ

GG
GG

(まじかよ…)平和ボケできる日本から、急に犯罪率が高い国って怖くないのか…?

トア
トア

銃はやだけど、私たちサーバー移せばなんとかなるじゃん!コーヒーもおいしいならいいよね~

GG
GG

肝が座っとるのか、無鉄砲なのか…まあまあ、ここからが本題じゃ!なぜ今回このような法案が可決されたのか、説明していくぞい!

ビットコインを法定通貨とした背景

法定通貨としてビットコインを採用することは世界初であり、歴史的な出来事と行っても過言ではありません。
エルサルバドルのブケレ大統領は、この法案を推進してきた人物であり、可決した後に「歴史的だ」とツイートしたことでも話題になりました。

前半ではエルサルバドルについての紹介をしましたが、ここからはビットコインを法定通貨とした背景について解説していきます。

【自国の法定通貨が衰退】

2021年4月9日のデータでは、エルサルバドルは1人あたりのGDPは約3,800ドル程、順位としては118位に位置しています。
日本は23位で約40,000ドルであることを考えると、決して高い水準ではないことがイメージできるかと思います。

かつてはコーヒーの輸出で栄えていましたが、現在は慢性的に貿易赤字が続いている状態です。
この貿易赤字を穴埋めしているのは所得収支の黒字であり、ほとんどは移民による家族への送金、米国等に移住した人たちがエルサルバドルに送金しているドルが大半と考えられています。

また、国民の大半を占める貧困層は日々の生活に追われているとされています。
それを象徴するように、銀行口座を持っているのは国民の2~3割、自宅でインターネットにつながる割合も4割を切っています。
携帯電話は人口の8割が持っていると言われていますが、その理由は職を得ることを含め生活に不可欠となっているからです。

銀行口座を持っていないのに送金をしているという部分については、送金業者や電力会社、ガス会社など、公的な組織を利用して送金をしており間に入っている送金専門会社が高い手数料を取っています。

また、GDPの20%を占める送金が米ドルであることや、「高犯罪率の中で独自の通貨を持つには偽札防止が困難」といった理由から、2001年にはドルが法定通貨となり、自国通貨(コロン)はほとんど流通しなくなっています。

そうした中、今度は国際送金による手数料の高さ、銀行口座を持たない方が多いため現金を持ち歩く事によって犯罪に巻き込まれるリスクなど、様々な問題がある中でビットコインは問題解決の可能性があるとして注目されていたようです。

【今後について考察】

ビットコインを法定通貨と定める背景について解説しましたが、この政策を導入後の懸念点や考えられる変化と今後について考察していきます。
導入決定に伴い、エルサルバドルのブケレ大統領が注目していること、ビットコインが受ける影響等について、下記の点が重要であると考えます。

①解決する問題と発生する問題
②ビットコインの発行と経済
③ビットコインの価格

順番にお話します。

①解決する問題と発生する問題
先程説明した通り、今回世界初の法定通貨として認められた背景には、アメリカや日本のような先進国とは全く違った「国内での問題が発生」、「経済状況」など様々な理由が挙げられました。
しかし、ビットコインを法定通貨と定める場合、「値動きの激しさ」や「国が管理できない仕組み」等が非常に大きな壁となります。
自国の問題を解決するために打ち出した歴史的な政策ではあるものの、この大きな壁が新たな問題となりうるため、経済状況の好転は容易ではないことが伺えます。
立ち止まっていては問題が解決されませんが、今後発生する問題についてもどのような政策を打ち出していくのかで国の明暗が決まると言っても過言ではないでしょう。

②ビットコインの発行と経済
エルサルバドルではビットコインを法定通貨として定めると共に、マイニング事業にも力を入れる方針との声明が発表されています。
本来法定通貨は国が発行、流通量をコントロールしますが、ビットコインではそれができません。
その代わりにマイニングをしてビットコインを採掘、見方によっては海外からの資金を自国に集めたいとも考えられます。
また、この方針が成功すれば、マイニングに地熱資源が利用できるなどエルサルバドルの経済の活性化に繋がると期待されています。

③ビットコインの価格
エルサルバドルという一つの国が、ビットコインを法定通貨として採用したとしても、ビットコインの価格への影響は少ないと考えられます。
事実、この法案が可決したことが歴史的なニュースとして取り上げられましたが、元より価格変動の激しいビットコイン価格へもたらした影響は、些細なものだといえます。
しかし、エルサルバドルのような国は多く存在し、そういった国々が今後同様にビットコインを法定通貨として受け入れていく可能性は十分にあります。
ビットコインが法定通貨となる国が増えることで、価格に大きな影響をもたらす日はやってくるかもしれません。

このように様々な問題点はありますが、今後ビットコインを含む暗号資産がどのような歴史を刻んでいくのか、世界情勢も併せて目が離せないニュースであると言えるでしょう。

トア
トア

うーん、移住やめとこうかな…?

GG
GG

お?急に手のひら返したが、どこが不安なんじゃ?やはりビットコインを法定通k…

トア
トア

インターネットの普及率4割以下はちょっと…

GG
GG

(そこ…?)あぁ、そうかい…どうじゃ?ビットコインを法定通貨にすることについてはどう思う?

トア
トア

歴史的な新しい政策は素晴らしく、世界情勢も併せて目が離せないニュースであると言えるでしょう

GG
GG

(ワシの説明の模倣…!)確かに今後に期待、といったところじゃな!

トア
トア

これで経済好転したら、他の国がモデルにするかもしれないもんね!

GG
GG

そうじゃな、果ては価格に影響を及ぼす…さて、まとめにはいるぞい~

一世一代の大博打?!世界初、ビットコインを法定通貨採用した国、まとめ

エルサルバドルは、
・2021年6月8日ビットコインを法定通貨とさだめる法案が可決された
・ブケレ大統領が法案を推進し、可決後に「歴史的」とtweetしたことで話題になった
・貿易赤字が続いており、貧困層が大半を占めているといわれている
・自国の法定通貨コロンは現在ほとんど流通していない
・2001年からは米ドルが法定通貨と定められていた


ビットコインを法定通貨として定めたのは
・米ドルを使用した際の国際送金の手数料の高さから
・犯罪率が高い中で現金を持ち運ぶリスクを顧みて


今後、
・解決する問題はあるが、新たに発生する問題をどのように解決するかが鍵
・マイニングに力を入れることで、経済が好転する可能性がある
・ビットコインの価格にほとんど影響を及ぼしていないものの、今後他国が続けばこの限りではない


と考察できる

いかがでしたでしょうか?
今回は歴史的な大ニュースとも言える、ビットコインを法定通貨に定めた国について紹介しました。
エルサルバドルが魁となり、似た環境である諸国が後を追うことで、世界情勢を一変させる可能性を孕んでいます。
それぞれの国が抱える問題を、暗号資産が華麗に解決する日が訪れるかもしれません♪

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