

ねえねえGG、こないだ教えてくれたSolanaを買ってみたんだけど

ほう、そりゃよかったのう

ちょっと!聞いてる?!

聞いてるぞい、してSerum(セラム)がどうかしたか?

?!あー!GG触ってるのSerumじゃん!それそれ!それについて教えてほしいんだよ!

あぁ、今はまだ調査してる最中で…
皆さんはSerum(セラム)というDEXをご存じでしょうか?
DeFi戦国時代の今、様々な特徴を持つDEXが次々と誕生していますが、ほとんどがイーサリアム上に構築されていました。
本ブログで紹介したエイプスワップとパンケーキスワップは”バイナンススマートチェーン”上に構築されていますが、BNBの価格もじわじわと上がり始めています。
本記事ではDEXの中でも最も勢いがあり、大人気のパンケーキスワップに代わると期待されているSerumについて解説していきます。
DeFiやDEXが何かわからない方は、先にこちらの記事をご覧ください♪
Serumとは?

Serumとは先述の通りDeFiアプリケーションの一つであり、管理者のいない取引所を意味するDEXです。
ここでは今注目を集めているSerumについて、その特徴を解説します。
【Solanaのブロックチェーン上に構築されたDEX】
冒頭でも話した通り、既存のDEXはイーサリアムのブロックチェーン上に構築されたものがほとんどです。
最近ではバイナンススマートチェーン上に構築されたDEXが注目を集めていました。
しかし、このSerumというDEXはSolanaという暗号資産のブロックチェーン上に構築されたDEXです。
Solanaはその性能からイーサリアムキラーとも言われており、
下記のような特徴を持っています。
・プルーフオブヒストリーというコンセンサスアルゴリズムを採用
・クレジットカードに引けを取らない送金速度
・高速な送金速度に伴い、手数料が安い
プラットフォームの影響を受けることで、イーサリアム系列のDEXは高い手数料がネックでした。
Serumはsolanaのメリットをしっかりと引き継いだ、処理能力の高さと手数料の安さが売りの非常に利便性のあるDEXとなっています。
Solanaのより詳細な特徴については、こちらの記事をチェックしてみてください♪

solanaのブロックチェーン上に構築されているから

うむ

solanaの特徴を色濃く受けている、と

そうじゃよ

…それだけ?

それだけ?って、それが重要なんじゃよ…

重要だけど、ほら今まで紹介してくれてたDEXでなんかすごい特徴とかあったじゃん!

Solanaベースというのも重要な特徴じゃが…他にもたくさん特徴は合ってじゃな…
Serumの特徴

Serumは2020年7月30日、FTXとAlameda Research(アラメダ・リサーチ-FTXの親会社-)により誕生したDEXです。
FTXについてはこちらの記事をチェックしてみてください♪
大手取引所が監修したという時点で、パンケーキスワップのライバルとなりえる存在ですが、Serumの特徴は処理能力の高さだけではありません。
ここでは、それぞれ別の視点から見た特徴を紹介していきます。
【従来のDEXにない特徴】
処理能力以外にもSerumの特徴は下記の点が挙げられます。
・板取引が可能
・Raydiumで提供された流動性が利用可能
・使用できるウォレットに制限がある
・流動性提供による手数料の分配
ひとつずつ解説していきます。
・板取引が可能

実際にアクセスしてみると分かりますが、Serum自体はシンプルな作りになっているものの、オーダーブック(板取引)が可能であるという珍しい形式のDEXです。
プログラムの専門知識を省略し簡単に説明すると、Serumはオーダーブック(板取引)が可能なAMMを搭載しています。
AMMとはAutometed Market Mekerの略で、自動マーケットメーカーを指します。
これは本ブログで紹介してきたその他のDEXが採用しているシステムで、ユーザーが提供した流動性プールから利用者がスワップなどでその通貨を利用するという内容です。
逆にオーダーブックとは、従来の取引所で見られるユーザー同士の市場をリアルタイムで確認可能なシステムのことを指します。
従来のDEXではあまり見かけないオーダーブックを採用した理由は、要約すると下記の通りです。
・金融システムにおいてオーダーブック(板取引)には歴史がある
・歴史があるということは重宝されており重要な機能である
・買い手と売り手の順序を明確にする必要がある
・従来のDEXではAMMが支配しているため挑戦したい
・DEXの利用人口が増えた場合、必ず必要になるシステムとして考えている
AMMは提供された流動性からスワップするシステムですが、オーダーブックの場合は買い手と売り手の注文が一致して初めて約定するため価格の差異が発生しにくいという利点があります。
大手取引所が企画したからこそ搭載された機能とも考えられますね。
・Raydiumで提供された流動性が利用可能
Solanaのブロックチェーン上に構築されたDEXはSerumだけではありません。
このRaydium(レイディウム)についても、2021年2月にSerumの後発としてSolanaのブロックチェーン上に構築されたDEXです。
Raydiumでは誰でもプールを作成することが可能で、そのプールに対して提供された流動性の一部はSerumのオーダーブックに利用されます。
取引所の根幹ともいえる流動性を共有することで、更にユーザーの利便性が高くなると言われています。
また、Raydiumは高い取引高を誇るSushiswapと統合が予定されており、さらなる取引高の上昇が見込まれています。
Raydiumの独自トークンRAYについても”アフロ銘柄”と呼ばれ、FTX、またSerumとは切っても切れない関係であるため将来性が非常に高いといえるでしょう。
Raydiumについてはこちらの記事をチェックしてみてください♪
・使用できるウォレットに制限がある
Serumは他のDEXでよく使用されているMetaMaskは使用できません。
代わりにSollet(SPL wallet)を推奨しています。
※他にも使用できるウォレットは存在しますが、公式ではSolletを推奨しています。
Solletの導入方法と使用方法についてはこちらをチェックしてみてください♪
・流動性提供による手数料の分配
従来のDEXでは、ユーザーが支払うスワップ時の手数料を流動性提供者で分配システムのものがほとんどです。
Serumでは、利用者から0.3%徴収後下記の通り分配されます。
・流動性提供者に0.25%を分配
・0.04%がburn対象
・0.01%が運営
burnについてはエイプスワップの解説記事で簡単に紹介しましたが、株式でよく使用されている「流通量を減らしてトークンの価値を高める」というシステムです。エイプスワップについては、こちらをチェックしてみてください♪
独自トークンをばら撒くことで流動性を提供するユーザーは増えますが、その結果流通量が増え独自トークンの価値が下がってしまっては意味を成しません。
このようにSerumでは一部の手数料をburnし、配布後のトークンの価値が下がらないよう工夫されているのです。
【Solana関連のDEXとしての特徴】
中でも先ほど流動性の共有をしているRaydiumとSerumは密接な関係にありますが、Solana関連のDEXはSerum以外にも存在します。
その他のSolana関連DEXと比べてもSerumは少し特殊な特徴を持っています。

この画像はSerumのスワップ画面です。
画面上部には下記の通りの警告文が表示されています。
・スワップは廃止されます。
・ Serum オーダーブックを使用して簡単に交換するには、raydium.io の使用を検討してください。
設定については省略としますが、Serumではこの通りスワップを推奨しておらず、廃止すると宣言しています。
これはSerumの特徴としてFTXやAlameda Researchが企画したことが関係していると考えられます。
Serumは、最終的に実業家がアプリケーションを構築できるサービスを目指していると公言しています。
独自のAMMを搭載し様々なアプリケーションを開発する中で、「スワップは重要な役割を担う」こと、また「AMMの流動性は非常に重要であること」を実証しています。
しかしSerumはこのAMMに特化することではなく、その他のDEXのAMMと流動性プールを共有することで「架け橋」のような役割を持つことに意義を見出しており、今後はスワップの廃止をするとのことです。
そのため、今後のSerumはオーダーブックの特性を前面に出した上で、また最終目標である実業家がアプリケーションを構築できるサービス展開のためAMMとスワップは別のDEXに任せるという形式を取っているといえます。

え?じゃあプールとかないの?オーダーブックだけ?

いや、プールはあるぞ、しかしワシはプールするならraydiumにするなぁ

どうして?

正直Serumは初心者には簡単に勧められる内容ではない、ワシも触ってみたが内容が難しくてのう

ならraydiumにプールする理由は?

それは次回、Serumは明確な目的を持っていて、他のDEXと一線画しているのは事実じゃ

私も使いこなせたらなぁ…AMMとオーダーブックもよくわかんないし…

その仕組みについても今後解説するかのう!では今日のまとめじゃ!
組織的?!頂点に立つDEX、その名もSerum、解説、まとめ
Serumとは、
・solanaブロックチェーン上に構築されたDEX
・FTXとAlameda Researchにより企画されたDEX
Serumの特徴は
・オーダーブック(板取引)が可能
・他のDEXで提供された流動性が利用可能
・使用できるウォレットに制限がある
・手数料の分配方法が他のDEXと異なる
Solanaのその他DEXとの違い
・スワップが廃止される
・目的が異なり、必要なところは他のDEXで補おうとしている
いかがでしたでしょうか?
今回は操作方法の詳細は説明していませんが、反響があれば今後記事にしたいと思います。
様々な特徴を持ったDEXが続々と誕生する中、新たな役割をもったDEXが誕生しようとしています。
自身にあったDEXを選択できる、本来の意味での分散型取引所を形成しようとしているSerumには今後も目が離せませんね♪