【後編】生まれながらにしてエリート、そして伝説へ…Uniswapについて解説!

トア
トア

ねえねえGG?私きっとユニコーンに好かれると思うんだ!

GG
GG

毎回毎回唐突じゃなあ…して、理由は?

トア
トア

ちょっと、言わせないでよGG!セクハラだよ!

GG
GG

(電子知能同士なのにセクハラって成立するんだろうか…)それはいいとして好かれたらいいことあるのか?

トア
トア

Uniswapのプールでたくさん利益を生む!!!

GG
GG

悪いことは言わんから、V2でプールしなさい…まだトアにV3は向いてない

トア
トア

なんで?!新しい方がいいよ!それにV3の方が資金効率がいいって言ってたのにGG私を陥れようとしてるね?!

GG
GG

V3はトレーダー向け、資金効率がいいのにも理由が合ってじゃな…

前回はUniswapの特徴とスワップの方法、V2とV3におけるスワップ時の注意点について解説しました。
本記事はUniswapのプール、V2とV3の異なる点について解説する後編です。
前編がまだの方はこちらからチェックしてみてください♪

Uniswap、V3とV2のプールの違い

主要取引所をも超える取引高を誇っているUniswapでは、流動性を提供することで報酬を受け取ることのできるプールというシステムがあります。
2021年5月上旬にV3へバージョンアップをしましたが、V2とは操作や設定が全く異なります。
まずはV2とV3のバージョンの違い、それぞれのメリットについて解説していきます。

【新バージョンV3のプールシステムとは?】

前提として取引所の流動性は命ともいえる根幹の部分であり、流動性を提供するユーザーを増やすために独自トークンを配布するというのが画期的と言われているファーミングやプールのシステムです。
提供された流動性に対しスワップ利用者から手数料を徴収、徴収した手数料を分配していますが、実はその提供された流動性を活かしきれていない取引所がほとんどです。
Uniswapでは、そんな活かしきれていない流動性に着目し新たな方式を取りました。
それがV3に搭載された”集中型”と言われる流動性です。
まずは画像をご覧ください。

少し複雑な作りになっている集中流動性ですが、一言で言うと暗号資産における板取引に似た仕組みになっており、プールするペアの価格帯を設定することで資金効率を上げています。
「設定した価格により倍率が変わる」という仕組みを、分かりやすいように図にしてみました。

プール(預け)している価格範囲が狭ければ狭いほど利率が上がるシステムです。
指定している範囲外に価格が推移した場合、利益は発生しません。
しかし、指定した範囲内にペアの価格が収まっている場合、その範囲に応じて報酬を受け取れるというシステムです。
一番身近なものだと、カジノのルーレットにも非常に似ています。

V3は
①報酬手数料の階層(オッズ)を選択※後述します
②価格の範囲(赤か黒、または単一の数字)を指定
③階層や範囲の異なるペアを、複数プール(賭ける)ことも可能
上記手順を踏むことでプール可能となりますが、こうしてみると非常にルーレットと同じような内容だということが分かると思います。
ただしルーレットと異なる点は、指定範囲外となったペアが没収されない点です。

このLPトークンは同価値のペアを組み合わせるだけでなく、価格範囲を指定する必要が有るため境界線情報を含みます。
既存のDEXや従来のプールではLPトークンと呼ばれていたペアは、V3では「NFT」を用いているというのも特徴のひとつです。

【広範囲での設定と狭い範囲での設定差】

ここまでの説明を読んだ方は、「範囲の狭い価格設定しても、利益を生まなければおいしくない」と思うかもしれません。
実際、余りにも逸脱した価格の範囲設定を行ってしまうと利益は発生しませんが、だからと言って広範囲の価格設定をしても利益は中々上がりません。
ここではUniswapの公式が発信している、従来のV2のような広範囲に設定したプールとV3の比較を紹介します。
※公式ではアリスとボブで解説されていますが、ここではユニコーンと羊で紹介します!

羊さんとユニコーンさんは100万ドルずつ資産を保有しており、ETHの価格が1,500DAIという前提で、どちらもETH/DAIプールをしようとしています。
羊さんはV2同様、全価格帯である500,000DAIと333.33ETH(合計100万ドル相当)をプール。
ユニコーンさんは$1,000から$2,250の価格範囲を設定し、91,751DAIと61.17ETH(約$183,500)をプールしました。
この時点でユニコーンさんは$816,500余っており、羊さんは全ての資産をプールしている状態です。
羊さんの方が資産をプールしていますが、ETH/DAIの価格が$1,000~2,250の範囲内にある状態のとき同じ金額の利益を生みます。

まずは羊さんを見てみましょう。
プールした資産は多いものの、設定範囲が広い為、年利は余り多くありません。
プールした資産に対する年利なので十分に見えるかもしれませんが、ETHの価格が0になってしまった、つまりプールの意味を成さなくなった時点で大きな損失を被ります。

対してユニコーンさんの方はどうでしょうか?
羊さんに比べ約1/5程度の資産をプールしたのにも関わらず、受け取った利益は約$580,000にものぼり、羊さんを超える利益を獲得しています。
また、同様にETHの価値が無くなった場合も、損失は羊さんと比べ1/5で抑えています。
このようにリスクを抑えるとともに、集中した流動性を提供することで資金効率を上げるシステムがV3の最たる特徴です。
このシステムが誕生したのは、ユーザーに対し「選択肢の多い、柔軟な」流動性の提供をしてもらうために実現したといわれています。

トア
トア

トレーダー向けっていうのはそういうこと??

GG
GG

そうじゃ!今まではプールして放置だったが、面倒を見ることでもっと利益が生み出せる画期的なシステムじゃ!

トア
トア

でも少し範囲狭くするぐらい、私にだってできるよ!

GG
GG

トアがお祭りで持って帰ってきた金魚の世話は誰がしてると思ってるんじゃ…?

トア
トア

(ぎくっ)…でもでも!範囲設定にも難易度ないの?!簡単なやつとかさ!

GG
GG

まあ、ステーブル同士のペアは価格の変動が起きにくいからありなんじゃないか?珍しいペアは結構値動きが激しいからのう

トア
トア

そしたら私もステーブルから始めたらいけるんじゃ?!

GG
GG

はいはい、ではV2とV3それぞれの操作方法と、まだ話していない”手数料階層”についても教えておこう

V2とV3のプール方法

先ほどはV3のプールの特徴、V2との比較について紹介しました。
ここでは簡単な操作方法の紹介とともに、V3の特徴としてまだ解説していない”手数料の階層”について紹介していきます。

【V2のプール、操作方法】

まずは従来のV2のプールについて操作方法を簡単に説明します。
他のDEXでファーミングをしたことがある方は、簡単に設定が可能です。
前編で紹介した、スワップ時に使用した画面、タブのプールを選択しましょう。
(トップぺージのUse Uniswapをクリック、表示された画面上部のタブでPoolをクリック)

デフォルトでV3の画面が表示されています。
画面上部右側のMoreをクリックすると表示されるメニューで、「V2 liquidity」をクリック、または画面下部の「View V2 liquidity」をクリックしましょう。
※すでにV2でポジションを持っている方は、画面中央下の「Migrate V2 liquidity」をクリック後遷移する画面で確認が可能です
V3にバージョンアップになったからといって、V2のポジションが解消されることはありませんのでご安心ください

クリック後V2バージョンのプール画面が表示されます。
「Create a pair」、または「Add V2 Liquidity」をクリックしてください。
どちらをクリックしても遷移先は同じです。
和訳すると、ペアを作成、V2流動性を追加という意味になりますが、前提としてUniswapのプールは、以前紹介したApeSwapやPancakeSwapのようにペアのLPトークンを作成しファーミングする必要がありません。
※別の意味のボタンが同一の遷移先になっているのは、現在終了しているファーミングの名残だと思いますが、詳細は分かりません

クリック後遷移する画面は、非常にスワップと似た表示がされています。
ペアにしたい通貨を選択後、数値を入力しましょう。
この画面の場合、1ETHと同価値の2434.77DAIのペアで流動性の提供をするという状態です。
今回は解説の為、残高を準備していませんが、画面の表示にしたがって操作することで流動性の提供が完了します。
V3の時に紹介したような価格の範囲設定のない、0~無限、純粋なペアをプールしている状態であるため、受け取ることのできる手数料はプールシェアに比例して0.3%となります。
手数料はリアルタイムで発生、ペアの解消を実行するときに加算される仕組みです。

【V3のプール、操作方法】

V2の操作方法説明時と同様、プールの画面まで進みます。
トップぺージのUse Uniswapをクリック、表示された画面上部のタブでPoolをクリック。
遷移先の画面で、「+New Position」をクリックします。

クリック後に遷移する画面について順番に解説します。
①ペアの選択
プールしたいペアの選択をします

②手数料の階層を選択
希望する手数料の階層を選択します。
手数料の階層については後述しますが、公式では価格変動の少ないステーブル/ステーブルは0.05%、ほとんどのペアが0.3%、流動性が低い珍しいペアが1%を推奨しています。

③価格範囲の設定
ここで前述した価格範囲の設定をします。
自分で数値を入力することも可能ですが、数値の下の%でも調整が可能です。
また数値の上の個所でどちらを基準とするかの選択が出来ます。
画像の場合はETH建てです
※②で選択した階層により、数値下の%表示が若干異なります
※普段ブラウザで翻訳して使用している方は、数値の変動が起きなくなる可能性が有るため、無理に翻訳するのはオススメしません

④現在のペア価格(参照値)
現在のペアの価格がが表示されています。
③で価格範囲の設定をする際に参考にしましょう

⑤ペアの数値設定
ここで初めて自身の資産からプールするペアの数値を決定します。
個々の操作はV2と同様、一つの通貨の数値を入力することで自動的にもう一方の通貨の同価格である数値が表示されます。

こちらも、残高を準備していませんが、画面の表示にしたがって操作することで流動性の提供が完了します。

手数料の階層とは?

ここではV3スワップ時に選択する必要のある、”手数料の階層”についてご紹介します。

手数料の階層とは、発生する年利のベースを表しており、V3独自のシステムです。
通常V2でプールする際は、ペアの種類に左右されず基本的に0.3%が利益として設定されていました。
ただし、集中型のV3は前述の通り価格の範囲の設定が有るため、プールの種類をより細分化しています。
公式で推奨している下記の手数料階層を見てみましょう。
・価格変動の少ないステーブル/ステーブルは0.05%
・ほとんどのペアが0.3%
・流動性が低い珍しいペアが1%

例えば、ステーブルコインとステーブルコインのペアの場合、価格の変動がほとんど起こりません。
これは基軸通貨を元に企業が発行しているという性質があるからです。
ステーブルコインについては、こちらをチェックしてみてください♪

しかし、珍しいペアは、流動性が低いからこそ価格の変動が激しい傾向にあります。
V2では、安定しているペアであろうと価格変動が激しいペアであろうと、発生する利益率は0.3%と統一されているため不平等だという意見がありました。
先ほど紹介した羊さんとユニコーンさんの比較の通り、ペアにした片方の通貨の価値が0になるリスクを考えた場合、プールすることでリスクに見合った報酬を受け取れないということです。

価格の変動が少ないステーブルのペアと、珍しく価格の変動がしやすいペアで、その特徴にあった利率を選択することにより、ローリスクローリターン、またはハイリスクハイリターンでのプールを可能にするのが手数料の階層と言えます。

前編では、そもそもV2とV3は別物の取引所という説明をしましたが、この手数料の階層についても、同様の捉え方をして問題ありません。
0.05と0.3、1%の部屋がそれぞれあると考えてください。
その部屋の中で、更に価格範囲の設定したプールがあるというイメージです。
そのため、図のようにV3内で流動性があるといっても、0.3%の部屋(利率)ではプールされておりその他の部屋(利率)ではプール自体がない場合もあります。
これだけ細分化をしてしまうと、提供される流動性にばらつきがあるという考え方もありますが、ガバナンストークンにより提案されたこのシステムは6か月の試運転で特に問題がなかったとのことで採用されており、Uniswap公式の見解では、”最適な手数料の階層に流動性の提供が集まる”と考えを示しています。
また、このプール無しの手数料の階層についても、ガバナンストークンであるUNIを消費することで、自身がプール開拓をできるという機能も兼ね備えています。

トア
トア

えっ、むっずw

GG
GG

さっきの時点ではそう思わんかったのか…

トア
トア

ええええ、じゃあUNI引退する!

GG
GG

引退もなにも始めてもないじゃろうが…、しかしやり方が分かれば既存のDEXよりもチャンスはあるんじゃよ

トア
トア

でもどうやればいいの…

GG
GG

ステーブルとステーブルのペアで0.05%の手数料の階層を選択、現在の価格を参考にいい塩梅で範囲設定…

トア
トア

だからその塩梅が分からないんだよ!

GG
GG

ではおとなしく別のDEXか、流動性が下がらない内にV2でのプールをするかじゃなwということで本日のまとめいくぞい!

【後編】生まれながらにしてエリート、そして伝説へ…Uniswapについて解説!、まとめ

UniswapのV3プールは、
・ペアにする価格範囲を設定することにより、集中流動性を提供する
・価格範囲を設定することにより、提供された流動性を活かし資金効率が上がる
・従来の広範囲の流動性ペアに比べ、獲得できる利益が増えるとともにリスクの軽減が可能


V2とV3のプールは、
・V3にアップデート後、V2の流動性が解除されるわけではない
・V3とV2どちらのプールも利用が可能
・デフォルトはV3の表示が表示されている
・V2はペアとプールする数値を選択することでプールが完了する
・V3はペア、手数料階層、価格範囲、プールする数値を選択することでプールが完了する


手数料階層とは、
・ペアにあった手数料階層を選択することで、全うな利益を受け取ることが可能
・スワップ同様プールされていない場合、ペアを預けることはできない
・プールがされていない手数料階層はガバナンストークンであるUNIを消費することでプールすることが可能


DeFiブームの中でも、その始祖ともいえるUniswapは大手取引所を上回る取引高を誇ります。
そんなUniswapはガバナンストークンを用いて、ユーザーからの提案を受け入れ新たなシステムを導入しました。
有名ではあるものの初心者は参入しづらいシステムのV3は、理解した上で使用することで大きな恩恵を受け取ることが可能です。
本記事を読んで、従来のシステムであるV2、新たなシステムであるV3を使いこなし、自分なりのプールの方法を考えるきっかけになった方がいらっしゃれば幸いです。

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