

ごめユニコーン♪ふふふふふ~ん♪

なんじゃその歌

へへへ、貴婦人でごめユニコーンって曲だよ!

それで、なんでそんなにご機嫌なんじゃ?

ほら、いろんなDEXを教えてくれるっていう約束だったよね?

お、おぉ

有名なUniswap、GGならマスターしてるはずだから、早く教えて!!

はいはい、じゃあ今回はUniswapについて解説するかのう
主要取引所でもよく見かけるようになったUNI(ユニスワップ)ですが、Uniswapが発行した独自トークン、DeFi銘柄ということは以外にも知られていないかもしれません。
本記事ではDEXでも特に有名なUniswapについて解説します。
また、2021年5月上旬にV2からV3へアップデートをしているため、既存のバージョンである「V2は知っているという方」も、変更された点の紹介をしますので是非チェックしてみてください!
こちらの記事は前編です。
前編ではUniswapの特徴とスワップの方法を、後編ではバージョンアップ後の違いについて解説します。
後編はこちら♪
DeFiやDEXが何かわからない方は、先にこちらの記事をご覧ください♪
Uniswapとは?

Uniswapとは、先述の通りDeFiアプリケーションの一つであり、管理者のいない取引所を意味するDEXです。
UniswapのURLは下記の通りで、DEXの特徴にもあるように身分証等がなくとも使用できます。
2018年から運営がスタート、開発者はHayden Adams(ヘイデン・アダムス)氏個人であり、元々機械系のエンジニアではあったものの初心者の状態から支援を受けずに構築をしたとされています。
個人開発を遂げた後はそのシステムから大きな注目を浴び、ParadigmやCoinbase等の企業から出資を受け、開発チームが立ち上がったことで2020年春にV2のバージョンがローンチされました。
UniSwapは数千種類もの暗号資産を取り扱うだけではなく、今や主要取引所でも独自のトークンUNIが取り扱われているほど有名なDEXに成長しています。
昨今知名度が増し、利用者が増えたDEXの中でもUniswapはその高い流動性から大きな支持を得ており、独自トークンは高い価値をマークしているほどです。
【Uniswapの特徴】
Uniswapの特徴としては特に以下の3点が挙げられます。
・非中央集権型
・上場審査と組み合わせ、取引高
・ガバナンストークン
この特徴に追加して、V3では集中的な流動性提供というシステムが追加されました。
※V3の特徴については、後編でV2との比較解説の際改めてご紹介します
・非中央集権型
Uniswap登場以前、初期のDEXでは分散型金融というシステム自体が成り立っていませんでした。
イーサリアム創設者であるヴィタリック・ブテリン氏がアドバイザーを勤めている”KyberNetwork”というDEXでさえ、流動性の提供や手数料の徴収、上場トークンの選定を運営がしていたといわれています。
”非中央集権”的要素は、今やDEXに当たり前のように備わっている特徴と思われがちですが、構想段階であるDEXでは非中央集権であるシステムが確立されていませんでした。
そんな中流動性の提供、手数料は全てユーザーで担当、分配というシステムを採用したUniswapが登場しました。
これにより本来のDeFiが指す、管理者の存在しない従来の金融機関とは異なる分散型金融が達成されたのです。
ここで紹介する特徴全てに、”非中央集権型”という前提があり、最たる特徴の一つといえるでしょう。
・上場審査と組み合わせ、取引高
Uniswapはトークン上場の為の審査が必要ありません。
その為、ICO(資金調達)等により獲得したものの価値がなく取引ができなかったトークンでも、Uniswapで取引され復活する事例が今後出てくる可能性が有ります。
従来のDEXはイーサリアム上にアプリケーションを構築していることから「ETH/ERC-20」のスワップに限定されていました。
しかしUniswapは誕生当初からETHを除くERC-20同士のトークンスワップが可能であり、V2へのバージョンアップで異なる規格のペアを取り扱う事ができるようになったのです。
その結果、取引高においても大手取引所であるbitFlyerやBinanceをも上回る数値を達成したと言われています。
・ガバナンストークン
現在UNIのファーミングは終了しており、流動性を提供することでUNIトークンを受取ることはできません。
※流動性の提供としての、プールは稼働しています
また、星の数ほどあるトークンは様々な特徴を持っていますが、UNIはガバナンストークンという役割を担っている他に特徴が特にありません。
ガバナンストークンとは経営の方向性を決定する際に投票権が与えられるという、株式に似たトークンです。
UNIの総供給量(10億)の1%を保有しているユーザーは方向性を提案することが可能であり、UNIを保有しているユーザーは提案に対して投票が可能です。
DeFi旋風を巻き起こしたファーミングの再始動はトークンホルダーにより提案されれば、第二回目の実施も夢ではありません。
イールドファーミングとガバナンストークンについてはこちらの記事で解説していますので、是非チェックしてみてください♪

えー!ファーミングないの?!

なんか期間限定だったみたいじゃ。

じゃあプールで我慢するか~

いやに上からじゃのうw
UNIのトークンホルダーになって提案したらいい

でもめちゃくちゃ保有しなきゃいけないじゃん!

そうじゃよwしかもな、夢ではないが、UNIはファーミングしない方がいいという投資家もいるんじゃ、それだけ発行してしまっても価値がどんどん下がる可能性があるからかのう?

GGも知らないのに私に分かるわけないよ!(キリッ)
ま、気を取り直してスワップの使い方を教えてよ!

(どやぁ、されてもな…しかもまた上から…)はいはい…
Uniswapでのスワップ

ここではスワップの方法を紹介します。
下記のアドレスからUniSwapにアクセスすることができます。

アクセスすると画像のような画面に遷移します。
右上にある【Use Uniswap】をクリックすると、Swap(交換)するページに遷移します。
ここのタイミングでmetamaskを起動して連携をしておく必要があります。
【MetaMask接続方法】
MetaMaskを導入後、BSCの設定やメインネットワークの設定を変更されていない方は、表示されている【Connect to a wallet】をクリック後MetaMaskを選択、【確認】をクリックすることで接続が完了します。
しかし、本ブログのMetaMaskの記事の通りBSCの設定を済ませている状態の場合「Wrong Network」と表示され接続が完了しません。
ここではMetaMaskの導入しているにもかかわらずWrong Networkと表示されている場合の処理方法を解説します。
UniSwapはイーサリアムをメインネットにしているため、MetaMaskのメインネットを調整する必要があります。

①ログインしているGoogleアカウントアイコンの左側、「パズルのマーク(拡張機能)」をクリック
②拡張機能の中から「MetaMask」をクリック
※ログインが必要な場合が有ります、導入時に設定したパスワードを入力してログインします
③ネットワークで「Ethereumメインネット」を選択
ネットワーク切り替え後【Connect to a wallet】をクリック、「Wrong Network」と表示されていた場合はページ更新をすることで接続が完了します。
また、取引後保有しているはずのUNIが表示されない場合は、【トークンを追加】で下記のコントラクトアドレスを入力することでUNIのトークンを追加することが可能です。
UNIコントラクトアドレス:
0x1f9840a85d5af5bf1d1762f925bdaddc4201f984
【UniSwapのSwap手順】

【Swap】が選択されている状態のこの画面では、自分の持っている通貨を他の通貨と交換することができます。
上側の枠が交換のために使用する通貨。
下側の枠が交換後受け取る通貨になります。

【select a token】クリック後一覧から希望する通貨を選択します。
一覧にない通貨と交換がしたい場合は、検索ができる枠の【Search name or paste address】と書かれているところで通貨の名前、通貨のコントラクトアドレスを張り付けして検索することも可能です。

スワップの方法は他のDEXと操作方法自体は同じです。
上記の場合所持している0.916…UNIと0.009ETHの交換をするという内容が表示されています。
この画像はV3アップデート後に準備した素材です。
【Allow the Uniswap Protocol to use your UNI】、ユニスワップのプロトコルを割り当てるよ(スマートコントラクトを許可する必要がある)という表示がされており、クリックするとMetaMaskが起動します。
メタマスク起動後は【署名】をクリックすることでSwapボタンがクリックできるようになっています。
※署名は取引時に表示される確認ボタンとは異なり、手数料は発生しません
この後は通常のDEX同様、新たな通貨を交換する際にMetaMaskとUniswapの連携が必要であり、手数料を支払うことでスワップが可能です。
【スワップ時最大の注意点】

現在V3がデフォルト表示されており、以前のバージョンを使用するにはひと手間が必要です。
一部の通貨のSwap時、”Get a better price on V2”(V2でより良い価格に)と表示されており、クリックをすることでバージョンの入れ替えが可能です。
ここでバージョン切り替えに置ける最大の注意点を解説します。
①スワップ時のレートがバージョンにより異なる
②バージョン切り替え後のMetaMask起動時、手数料が都度発生する
少し強引ですが、V2とV3については別の取引所であるという考え方も可能です。
それぞれの注意点を更に詳細に解説します。
①スワップ時のレートがバージョンにより異なる
”Get a better price on V2”(V2でより良い価格に)という表示の通り、レートが異なります。
これはUniswapに提供されている流動性によりレートに差異が発生していると捉えてください。
スワップする通貨のペアは流動性が高い方が安く、流動性が低い方が高くなります。
「V2とV3は別の取引所として捉える」と解説しましたが、そもそもユーザーが流動性を提供しているプールが異なります。
V2でプールされた流動性はV2のスワップ時利用され、V3でプールされた流動性はV3で利用される、「入れ物が違う」と定義する方が正しいです。
また、この定義の通り、流動性が提供されているペアと提供されていないペアはバージョンにより異なります。
V2ではスワップできなかったペアがV3でスワップできる、その逆のパターンも然りです。
バージョンアップして間もないUniswapはV2の方が流動性が高い場合があるため、レートを確認してスワップしましょう。
②バージョン切り替え後のMetaMask起動時、手数料が都度発生する
こちらも重要な注意点として知った上で利用する必要があります。
既に他のDEXを利用したことのある方はご存じの通り、DEXを利用する際MetaMask等のウォレットと接続する必要があり、初回接続時に手数料が発生します。
UniSwapにおいても接続時の手数料が発生しますが、バージョン切り替えによりその都度接続手数料が発生することを覚えておきましょう。
少しわかりにくいかもしれませんが、例で説明すると理解しやすいと思います。
①以前V2でAAVEをDAIにスワップするためMetaMaskを接続、手数料が発生
②V3でAAVEとDAIをスワップするためMetaMaskを接続、手数料が発生
③V2でAAVEとDAIをスワップする為にはMetaMaskの接続手数料が必要
一度支払った後は同様のペアをスワップする際手数料は発生しませんが、バージョン切り替えによりその都度手数料が発生する仕様です。
そのため、解説した「V2の方がレートが良い」からと言って、やみくもにバージョンの切り替えを行ってしまうと手数料が毎回発生してしまいます。
特にEthereumメインネットの最大の弱点である手数料は決して安いとは言えず、一回の接続手数料だけで日本円にして数千円消費することもざらです。
レートも重要ですが、スワップの頻度や銘柄のバージョン毎の流動性、ETHの価格に左右される手数料等、様々な要因を考えた上で取引を行いましょう。

ええ!親切なのか親切じゃないのか…

まぁ悪意はなくとも初見殺しではあるのう

んー他のDEXに比べて、初心者向けではない気がするなぁ

そうじゃな、スワップする際の最大の注意点についてもそうじゃが、プールについても玄人向けじゃ

プールも難しいの?!

あぁ、既存のDEXはもちろん、V2と比較してもかなり違う点があるんじゃ

うぅ…手を出せるか心配だな…でも知るのはタダだから聞いとこうかな

…調べるのはタダじゃないんじゃがなぁ…ともあれ、前編はここまで!まとめに入るかのう
【前編】生まれながらにしてエリート、そして伝説へ…Uniswapの使用方法を解説!、まとめ
Uniswapとは、
・大手取引所に引けを取らない取引高を誇るDEX
・Ethereumをメインネットワークとしている
・開発者は個人であり、初心者のHayden Adams(ヘイデン・アダムス)氏
・V1から2020年春にはV2へバージョンアップした
・V2から2021年5月上旬にV3へバージョンアップした
・異なる規格でのSwapが可能等、DEXの先駆者
・独自トークンはUNIであり、ガバナンストークンとしての役割を持っている
・現在UNIのファーミングは実施されておらず、ガバナンストークンは配布されていない
Uniswapでスワップする際の注意点
・V2とV3、切り替えて使用が可能
・スワップはV3がデフォルト表示されている
・V2で提供された流動性と、V3で提供された流動性は全く別物
・提供されている流動性によりレートが異なるため、V2とV3では差異が発生する
・V2ではスワップできて、V3ではスワップできないペアがある(逆も)
・従来のDEX同様、ペアの初回スワップ時に接続手数料が発生する
・バージョンを切り替える毎に初回接続とみなされ、接続手数料が都度発生する
いかがでしたでしょうか?
知名度としては高く先駆者とも言えるUniswapは、現存のDEXに比べ様々な特徴があるといえます。
DeFiの未来を切り開いてきたUniswapは、留まるところを知らず新たなシステムを続々と採用していくでしょう。
そんな新たなシステムを生み出すUniswapが、革新的なプールの方法を打ち出しました。
後編では今までにないプールの仕組み、V2との違いについて解説します!
後編はこちらからどうぞ♪