

えー!!!!!!!!

(ビクッ!)なんじゃ?!なにごとじゃ?!

日本円ステーブルコインの発行が開始されたの?!?!

なんじゃ…そのことか…大きい声で叫ぶからびっくりしたわい!

ごめんwでも、びっくりしちゃって!

名前はJPYCoin(JPYC)じゃろ?

さすがGG!もうこれも把握済みだったの?!

当たり前じゃろう!
それで、今回はJPYCについて教えてほしいということじゃな?

そこまで把握済みとは…恐ろしい…

わしは、天才じゃからのう!

…。

…よし、今日は最近でたJPYCについて詳しく話していこうかのう!
2021年1月27日に、暗号資産による取引が可能な市場の開発に取り組む日本暗号資産市場株式会社が、日本円・BTC・ETHで購入可能な前払式支払手段ERC20トークン「JPYCoin(JPYC)」を1億円分発行し、販売を開始しました。
そこで今回の記事では、このJPYCについて詳しく解説していきたいと思います。
JPYCとは?

JPYCは、日本暗号資産市場株式会社が2021年1月27日に発行および、販売を開始した、前払式支払手段扱いの日本円連動ステーブルコインです。
日本暗号資産市場株式会社は2019年11月に創業、「全ての鶏・卵問題を解決する」をミッションに掲げ、事業をスタートしました。
これは、文字通り「鶏が卵を生んだのが先か、卵から鶏が孵るのが先か」という内容で、マーケットプレイスでは度々直面する問題です。
一見関係なさそうに見えるこの問題ですが、売り手と買い手、先に始まった側に強いインセンティブが発生することがマーケットプレイスに直結するという考えで話題に上がります。
また日本暗号資産市場株式会社は、ステーブルコインICHIBAを発行した経歴もあります。
JPYCは、1JPYCあたり1円で取引されます。
JPYCの発行・販売により、日本におけるブロックチェーンを活用した決済手段と物の取引の活性化を目指しています。
JPYCは第一段階として1億円分のJPYC(100,000,000 JPYC)を発行し、その90%の量が市場に出回った時、10億円分のJPYC(1,000,000,000 JPYC)の発行をするとのことです。
JPYCはJPYC公式サイトからどなたでも購入することができます。
購入単価は10,000円、100,000円、1,000,000円から選択可能です。
また、JPYC販売サイトで、AmazonをはじめとしたECサイトを利用した物や金券などの購入が可能です。
日本暗号資産市場は、JPYCの特徴を次のように説明しています。
・誰でも購入可能 ・日本円・BTC・ETHで購入可能 (リリース時は日本円のみ、BTC・ETHでの購入は順次追加予定) ・購入単位は1万円から選択可能 ・物や金券の購入に1JPYC=1円で利用可能 |
暗号資産の誕生により、ビットコインやイーサリアムを使った決済手段が登場したものの、相場の価格変動の大きさから、まだ一般的な決済手段として普及しているとは言えません。
そこで誕生したのが、ステーブルコインです。
ステーブルコインは、ボラティリティを抑えるために法定通貨や他の暗号資産を担保に発行されています。
※ボラティリティ=相場の価格変動の大きさを示す変動率のこと
2020年末には、GMOインターネットグループがニューヨーク州金融サービス局より配布されるライセンス制度の元で発行される、日本円建てのステーブルコインGYENを発行すると発表していました。
今回の日本暗号資産市場によるJPYCは、国内における初の日本円建てステーブルコインだと言えます。
以前「ステーブルコイン」について記事にしていますので、是非確認してみてください♪

どうじゃ?JPYCについて特徴と一緒に説明してみたんじゃが、わかったかの?

うん!日本暗号資産市場株式会社ってすごいことしたんだよね!

うむ!
何て言ったって、今回のJPYCは国内初の日本円建てステーブルコインじゃからのう!

え、でもさ、
2020年8月にもICHIBAっていう同様のステーブルコインを発行したんだよね?

そうじゃぞ!

なのに今回のJPYCが国内初の日本円建てステーブルコインなの?!
え?!ICHIBAとJPYCってどう違うの?!

そうじゃな…じゃあ、そこの違いについても見ていこうかのう!
JPYCとICHIBAの違いについて

同じ日本暗号資産市場株式会社によって発行されたJPYCとICHIBAですが、この2つにはいくつかの違いがあります。
①想定ユーザー
ICHIBAは企業者向けの前払式支払い手段、かつ商行為目的でのみ購入できるものであり、あまり使い勝手が良いと言えるものではありませんでした。
しかし、JPYCは規格がERC20でありながら、誰でも利用できる前払式支払い手段扱いのステーブルコインとなったのです。
※ERC20=イーサリアムの開発コミュニティ全体の利便性を高める目的で2015年11月19日に誕生した、スマートコントラクトの共通規格を指す
②発行枚数
ICHIBAとJPYCのもう1つの違いは発行した枚数です。
第一段階として、ICHIBAは1,000万枚発行されたのに比べ、JPYCは1億枚発行しています。
また、JPYCは1億枚のうちの90%の量が市場に出回ったのちに、10億円分を発行する予定です。
③法的性質
ICHIBAは、事業者向けの前払式支払手段なので、法的性質も事業者用前払式支払手段になります。
しかし、JPYCは誰でも利用でき一般向けなため、法的性質も自家型前払式支払手段となっています。
これらの違いをまとめたものが下記になります。
JPYC | ICHIBA | |
想定ユーザー | 一般向け | 事業者向け |
発行枚数 | 1億枚から | 1,000万枚から |
二次流通(Uniswap) | 利用可能 | 利用可能 |
法的性質 | 自家型前払式支払手段 | 事業者用前払式支払手段 |
規格 | ERC20(mainnet) | ERC20(mainnet) |
・ICHIBAの特徴
ICB(ICHIBA)は事業者用自家型前払式支払手段ERC20トークンであり、事業者であればBTC・ETH・日本円をICBに換えてECサイトなどで使用可能です。
従来の決済手段と比較して手数料が安く済み、決済手数料による売上の圧迫を抑え、利益率改善につながります。
さらに、AmazonなどのECサイトで欲しい物のリンクをICHIBA専用購入ページで貼り付けをすることで、物品の購入ができます。
契約を結ぶ時や登記の際に必要な印紙などの金券類、古物商はもちろんのこと、事業者であれば中古品の椅子や机、パソコンなどICHIBAによって購入可能です。

なるほど!
同じ日本暗号資産市場株式会社が発行してても、どのユーザー向けなのかも、発行枚数とかも違ったんだ!

うむ!今回のJPYCは事業者だけでなく、誰でも購入できるという点が注目されるポイントでもあるんじゃ!

そうだよね!
ねぇ、GG!実際にJPYCにはどんないい点があるの?

うむ!では、次はJPYCのメリットとデメリットを一緒に話していくぞい!
JPYCのメリット・デメリット

【JPYCのメリット】
JPYCのメリットは以下の2点があります。
・日本円連動ステーブルコインだから価格が安定する
・インセンティブ提供プログラムで報酬がもらえる
暗号資産は値動きが非常に激しいため、一般的な決済手段として普及しているとはまだ言えない状況です。
しかし、JPYCは日本円連動ステーブルコインです。
ステーブルコインは、値動きを抑えるために法的通貨や他の暗号資産を担保に発行されます。
そのため、法定通貨のように価格が安定しており、日常生活での決済にも利用しやすいという点もメリットです。
他にも、インセンティブ提供プログラムが用意されており、JPYCを分散型取引所(DEX)に流動性提供することで提供量と提供期間に応じて報酬がもらえるという仕組みです。
報酬は2%~10%なので、銀行に預けるよりも高利率と言えます。
【JPYCのデメリット】
JPYCのデメリットは以下の2点があります。
・最低購入額が1万円だからハードルが高い
・ERC20のメインネットである為、ETHの影響を受けやすい
JPYCの最低購入額は1万円からとなっており、ハードルが高いと感じる方もいらっしゃると思います。
また、ERC20のメインネットなので、イーサリアムが高騰した時に、決済や送金の遅れ、手数料の高騰などがあります。
つまり、イーサリアムの問題が発生した際はそのままJPYCに影響するということです。
送金の遅れを解消するには、手数料をあげる必要が出てきます。
当面個人は負担しないということなので、その分事業者側が手数料を負担することになります。
そのため、事業者側の収益や資産に影響がないか懸念されています。

なるほど…

どうじゃ?
JPYCについては理解できたかのう?

うん!もう完璧!
なんか、国内初!ってなるとテンション上がっちゃったんだよねw

そうじゃな、最初すごく騒いでおったのうw

最近出たってのもあって注目されてると思うから、トアももっと知りたいなって思って!

分からないことは、このGG様に聞くのが一番じゃな!

今日教えてもらった内容を踏まえて、ちょっとJPYCのサイト見てこよーっと♪

うむ!
最後のまとめもしっかり読んで今日の内容の復習もちゃんとしておくんじゃよ!

うん!今日もありがとう!GG!
JPYCについてのまとめ
JPYCは、
・日本暗号資産市場株式会社が発行および販売を開始した、前払式支払手段扱いの日本円連動ステーブルコイン
・誰でも購入可能
・日本円・BTC・ETHで購入可能(リリース時は日本円のみ、BTC・ETHでの購入は順次追加予定)
・購入単位は1万円から選択可能
・物や金券の購入に1JPYC=1円で利用可能
JPYCのメリットは、
・日本円連動ステーブルコインだから価格が安定する
・インセンティブ提供プログラムで報酬がもらえる
JPYCのデメリットは、
・最低購入額が1万円だからハードルが高い
・ERC20のメインネットである為ETHの影響を受けやすい
いかがでしたでしょうか?
様々な国のステーブルコインが存在する中、まだまだ知名度が高いとは言えませんが日本円のステーブルコインも存在します。
モナコイン同様、日本初の暗号資産ということで今後の動向を詳しくチェックしていきたいと思います!
本記事を読んで、暗号資産取引の選択肢が増えた方がいらっしゃれば幸いです。