

GG砲発射ーっ!!!

…なんじゃ?

ウェブニュースでね、イーロンマスク砲ってみたから、

(そういうことか…)

GG砲を発射したら、狙ってるアルトコインが激しく動くかなって!

…望みが叶うといいのう…わしの知名度が低いばっかりにすまない…

じゃあ狙ってるアルトコインは激しく動かないんだ…

いい機会じゃから、過去発射されてきた〇〇砲を紹介しようかのう
ウェブニュースで最近〇〇砲という言葉を頻繁に目にすることが増えました。
数日前(2021年3月14日)に「イーロンマスク砲」が話題になったばかりですが、
この〇〇砲とは、人物名や企業名等に「砲」を付けた所謂ネットスラングの一つです。
ネットスラングであるが故「砲」という漢字が用いられた理由は、正確には分かりません。
しかし、砲弾は時に「突発的」に発射されるものであり、「大きな衝撃」を生むことがあります。
とある人物や企業が「突発的」に発した発言により、業界が「大きな衝撃」を受ける状況を砲弾として比喩したことが理由と考えられるでしょう。
本記事では、暗号資産における〇〇砲、過去に話題になった〇〇砲等、様々な砲弾についてご紹介していきます。
暗号資産についてご存じない方は、こちらの記事を是非チェックしてみてください♪
ホットな話題、「イーロン・マスク砲」

2021年3月14日、とあるアルトコインがたった数時間で300%という価格の高騰を見せました。
価格の高騰を見せたアルトコインは「Shiba Inu(shib)」であり、柴犬をモチーフとした暗号資産です。
星の数ほどあるアルトコインの中でも、有名な部類とは言えないShiba Inuですが、
短時間で急な価格の高騰を見せたのには、ある有名人のTwitterでの発言が背景にあると考えられています。
アルトコインについては、こちらの記事を是非チェックしてみてください♪
【I’m getting a Shiba Inu】

2021年3月13日の午後18:54、Twitterでつぶやかれた内容が
「I’m getting a Shiba Inu(柴犬飼ってる)」でした。
なんと、このつぶやきがされた後、数時間に渡り、「Shiba Inu(shib)」というアルトコインが価格の高騰を見せます。


※上記画像はコインゲッコーのチャート画面です
【イーロン・リーヴ・マスク氏】
アルトコインSHIBが価格高騰した要因として考えられるこのつぶやきをしたのは、Elon Reeve Musk(イーロン・マスク)氏です。
イーロン・マスク氏は下記のような肩書を持ち、起業家・実業家としてとても有名な人物です。
・電気自動車企業「tesla(テスラ)」の共同創設者、CEO、テクノキング(テクノロジーを統括する王様)
・宇宙開発企業「Space Exploration Technologies Corp(スペースX)」の創設者、CEO
・ソーラーシティ(テスラの子会社)の会長
・「フォーブスの世界で最も影響のある人物」ランキング21位※2016年12月
・「アメリカで最も革新的なリーダー」ランキング1位※2019
・X.com社(PayPalの前身)の設立者
イーロン・マスク氏は、時折過激な発言をすることもあり、度々メディアで物議を醸すこともあります。
しかし、それと同様に名言も数多く存在します。
「世界に大きなインパクトを与えたいという思いが、仕事のモチベーションになりえる」
「学生の頃、世界を変えることに携わりたいと思っていた。そして、今でも」
「根気強さはとても重要。諦めることを強要されない限り、あなたは諦めるべきじゃない」
イーロン・マスク氏の言葉は刺激となり、背中を押されている実業家や実業家を目指している人々は世界中に多く存在します。
まさに「型破りな天才」と称されることもあり、
様々な肩書を持ち失敗や大成功を繰り返してきたイーロン・マスク氏は、投資家でもあります。
SHIBの価格高騰を見せた「イーロン・マスク砲」は、なにもこの一発だけではないのです。
【弾数は1発じゃない「イーロン・マスク砲」】
2021年3月13日、SHIBの価格高騰を引き起こした「イーロン・マスク砲」ですが、実は2021年4回目の発射と言えます。
①発目:ビットコイン(BTC)/Twitterプロフィール
2021年1月29日、ビットコイン(BTC)の価格が急騰しました。
この価格急騰がされた際、イーロン・マスク氏のTwitterのBIO(バイオ)画面にとある変化があったといいます。
BTCの価格高騰時、プロフィールが「#bitcoin」に変更されていたのです。
※2021年3月18日現在、確認が取れませんでした…
元々数多くの有識者がイーロン・マスク氏のTwitterアカウントをフォローしていることもあり、ウェブ上では証拠画像がいくつか確認可能です。
このプロフィール変更をしたとされる日本時間の17:30から一時間後、18:30までの間に、BTCの価格はおおよそ15%上昇しました。
※ソースは、1分足で確認できています
ビットコインについてはこちらの記事を是非チェックしてみてください♪
②発目:ドージコイン(DOGE)/tweet
2発目の「イーロン・マスク砲」は上記のtweetであり、この時のターゲットはアルトコインであるドージコインでした。
♪Who let the Doge out♪(誰がドージを外したのか♪)
2013年、ジョークとして誕生したDOGEは柴犬をテーマにしており、先程紹介したSHIBとはモチーフが同一ではあるものの異なるアルトコインです。
DOGEは、それまで1月の0.078ドルが最高価格でした。
しかし、2月7日13:25にこのtweetが投稿されると、
同日中に過去最高値である0.082ドルに上昇しており、チャート上では一時的に50%近く価格の高騰をマークしたといわれています。
※記載している時間は、日本時間と異なります
③発目:ビットコイン(BTC)/購入を公表
2/8にもBTCが10%を超える価格の高騰を見せています。
実はこの時、イーロンマスク氏がCEOを務める電気自動車企業「テスラ」は15億ドル分のBTCを購入したことを公表しています。
米証券取引委員会(SEC)に提出した資料がきっかけとなっており、
もちろんこのニュースが公表後、価格が高騰したと話題になりました。
※本記事では「イーロン・マスク砲」と表現していますが、同氏がCEOを勤めている企業にちなんで「テスラ砲」と表現されることもあります。

なるほど、じゃあGG砲を放っても…

そんなもん物理攻撃になるだけで、相場にはなーんも影響ないぞい

ていうか、2021年に入って4回ってことは月1以上のペースだよ?!

私だってイーロンマスクさんのTwitterフォローしたら…

SNSの情報を見くびってはならんが、なにもイーロン・マスク氏だけが影響力を持っているわけではないんじゃ

他にも過去にそんなことあったの?

もちろんじゃ、では過去に発射された砲弾も紹介してみるか!w
影響を及ぼしたとされる〇〇砲

株価や為替、暗号資産ではよく「ファンダメンタルズ分析」という用語が用いられます。
これは国や企業などの経済状態等を表すことであり、この後紹介する内容は、一部はファンダメンタルズとして表現することも可能です。
しかし、本記事ではあくまで「〇〇砲」と表現されたことがある内容をご紹介しています。
「イーロン・マスク砲」についてはすでに解説しましたが、暗号通貨に強い影響を与えるのは、もちろんイーロン・マスク氏だけではありません。
ここからは暗号資産の価格に影響を及ぼしたと言われている〇〇砲と、その内容を簡単に紹介します。
・テザー砲
テザー砲の「テザー」はtether/USDT(テザー/ユーエスディーティー)を指しています。
このtetherはステーブルコインとして有名で、担保が法定通貨のアメリカドルです。
2017年9月、担保のアメリカドル以上にtetherが発行されたとされ、そのtetherによりBTCが大量購入されたという疑惑のスキャンダルが起こりました。
このスキャンダルのことがテザー砲として表現され話題になりました。
ステーブルコインであるUSDTについては、こちらの記事を是非チェックしてみてください♪
現在「テザー砲」は、tetherが大量発行され、BTCが大量購入される現象のこと、つまり「BTC価格への介入」を表すことが一般的になりました。
大量購入されるBTCは価格が上昇しやすいとされていましたが、必ずしも上昇しているわけではなく、以前に比べ影響力は低くなっていると考える方も増えているようです。
・トランプ砲/パウエル砲/バイデン砲
法定通貨の経済状況は、暗号資産の経済状況にもしばしば影響を及ぼします。
これは暗号資産の価値が法定通貨とのバランスで変動するという側面をもつことと、先程のtether/USDTのように法定通貨自体が担保になっているようなアルトコインが存在することに起因します。
このトランプ砲/パウエル砲/バイデン砲は、名前の通りアメリカ大統領や議長などの政治家がとった経済政策等が暗号資産へ影響を及ぼしたパターンです。
今回はトランプ砲をピックアップしてご紹介します。
2019年8月、トランプ前大統領は中国の関税に対する政策を発表しました。
この対中関税第4弾となる政策は、期待されていた「パウエル・プット」の効果が削られる結果となり、
世界の金融・資本市場に多大な衝撃を与えました。
多大なる衝撃は、中国依存度の高い企業が相対的に多い日本経済にも影響を与えており、「トランプ砲が炸裂した」と表現されました。
この時、ドル円が前日比1円40銭円高・ドル安の1ドル=107円30~40銭まで急落、更には米NYダウ、日経先物も急落しました。
一方でBTCは多くの買いが発生したことで、揉み合っていたレンジ相場から脱却し、価格の上昇を果たしています。
当時金融・資本市場を襲った衝撃は、間接的に避難資産としての性質を持っているBTCの価格上昇の要因となったと考える人は多かったようです。
要人の発言で経済が動く、経済指標についてはこちらの記事を是非チェックしてみてください♪
・Paypal(ペイパル)砲
Paypay砲の「PayPal(ペイパル)」とは決済サービスのことを指します。
※こちらもイーロン・マスク氏が関与している企業です
2020年10月21日、この決済サービスPayPalが暗号資産決済に参入した際、
その週の値動きを確認するとほとんどの主要通貨が軒並み価格上昇をしたことで話題となりました。
需要と供給、決済方法の多様化により暗号資産の価値の底上げがされたという理由での価格高騰は多くの人々がこのPayPalに対して期待していることが見て取れます。
BTCは勿論、その他のアルトコインがBTCに牽引される形で高値を叩き出したことから、
「PayPal砲が炸裂」と表現されました。

今回は暗号資産の価格が上昇したケースの〇〇砲を紹介したが、

うんうん、

同様の考えといっていいファンダメンタルズでは、価格が大下落するケースもあるんじゃ!いずれ紹介してあげよう

へー!!!ほんとニュースとか情報とかめちゃくちゃ大事なのが分かったよ!!

それはなによりじゃ、では、今日の内容をしっかり復習していくぞい
暗号資産における〇〇砲について解説、まとめ
〇〇砲とは、
・とある人物や企業名等に「砲」を付けたネットスラングである
・とある人物や企業等が価格の変動に大きく関わっている場合、用いられる
・内容により、ファンダメンタルズと性質が似ており、直接関係してくることもある
紹介した〇〇砲は、
・2021年1月「イーロン・マスク砲」→BTCの価格上昇
・2021年2月「イーロン・マスク砲」→DOGEの価格上昇
・2021年2月「イーロン・マスク砲」→BTCの価格上昇
・2021年3月「イーロン・マスク砲」→SHIBの価格上昇
・テザー砲→tether/USDTが大量に発行されBTC価格が上昇
・2019年8月トランプ砲→NYダウ、日経先物やドル円の価格急落、BTCの価格上昇
・2020年10月21日Paypal(ペイパル)砲→BTC、アルトコイン含む主要通貨の価格上昇
現代社会では素早くたくさんの情報を得ることが可能になりました。
自身にとって必要な情報を選択するのは苦手という方は、
過去に起こった価格の上昇/下降の要因と結びつけるだけでも、取引を行う上での自身のルールを構築できるかもしれません♪